積極補強のレッズ リンドーア獲得を目指す可能性が再浮上

レッズではニコラス・カステヤーノスの加入により24歳のニック・センゼルが余剰戦力となっている。昨季の開幕時点でメジャー全体6位の有望株という高い評価を受け、昨年5月にメジャーデビューを果たしたセンゼルは、104試合に出場して打率.256、12本塁打、14盗塁、OPS.742とまずまずの活躍を見せた。レッズはそのセンゼルをトレード要員としており、スター遊撃手のフランシスコ・リンドーア(インディアンス)の獲得を目指す可能性が再浮上している。

将来のスター三塁手として大きな期待を受けていたセンゼルだが、レッズの三塁には主砲のエウヘニオ・スアレスがおり、センゼルはメジャーデビューの際にセンターへのコンバートを強いられた。そんななかでも期待を裏切らないパフォーマンスを見せ、慣れないセンターの守備でも奮闘。しかし、今度はカステヤーノスと秋山翔吾の加入により外野が人員余剰となり、出場機会の確保すら危ぶまれる状況となっている。

センゼルはマイナー時代に二塁を守った経験もあるが、レッズは今オフ、正二塁手としてマイク・ムスターカスを獲得。センゼルを内野に戻すことすらできない状況となっており、センゼルの価値を最大限に活用するためにはトレードでの放出がベストの選択肢と言える。もちろんマイナーで実戦経験を積ませることも可能だが、6月に25歳となるセンゼルはメジャー経験1年の選手としては特別若いわけでなく、ポジションが埋まっている以上、価値が下がる前にトレードしてしまうべきだろう。

そこで浮上するのがインディアンスが誇るスター遊撃手・リンドーアとのトレードである。昨年12月にリンドーア獲得に乗り出していることが報じられたレッズだが、トレード交渉は本格化する前にトーンダウン。しかし、フレディ・ギャルビスがレギュラーに予定されている遊撃のグレードアップを目指し、レッズがセンゼルを中心としたパッケージでリンドーア獲得に再チャレンジする可能性は十分にある。すでに大型補強を実現させているレッズだが、今後の動きからも目が離せない。

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