Rソックス・ベッツ放出の可能性高まる 移籍先はドジャース有力か

ムーキー・ベッツ(レッドソックス)のトレード放出の噂は一時的に沈静化したものの、ここにきて再び盛り上がりを見せている。MLBネットワークのジョン・ヘイマンは、レッドソックスが「以前よりも真剣に」ベッツのトレード交渉に取り組んでいることを伝えている。2018年にアメリカン・リーグのMVPに選出された27歳のスター外野手がトレードで放出される可能性は高まっているようだ。

ヘイマンによると、他球団の関係者のなかにはベッツのトレード移籍が実現すると考える者もいるという。パドレスとドジャースがベッツ獲得に興味を示していることが報じられており、パドレスに関しては具体的なトレード要員の名前も浮上し始めている。しかし、パドレスが獲得レースの先頭を走っているというわけではないようだ。

サンディエゴ・ユニオン・トリビューンのケビン・エイシーによると、パドレスはベッツ獲得の対価として「ウィル・マイヤーズ+若手メジャーリーガー2人+プロスペクト1人」のパッケージを準備しているという。しかし、パドレスがマイヤーズの残り契約(3年6100万ドル)の75%をレッドソックスが負担することを求めているのに対し、レッドソックスは50%ほどしか引き受ける意思がなく、両球団の間の隔たりは埋まっていない。パドレスの関係者はベッツ獲得の可能性を決して楽観視していない。

一方、ドジャースはマイヤーズのような高額年俸選手を交換要員に含めることなく年俸2700万ドルのベッツを引き取ることが可能であり、充実したマイナー組織を活かしてパドレスと同等かそれ以上の交換要員をオファーすることもできる。その点において、ベッツ獲得の最有力候補と言えるだろう。ただし、ドジャースにベッツの年俸を丸ごと引き取ってもらうのであれば、レッドソックスが獲得できる交換要員の質は多少低下すると見られ、その点をレッドソックスがどう判断するかがポイントとなりそうだ。

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