東九州新幹線 早期整備を 河野知事ら国交省に要望

 本県や福岡、大分、鹿児島県、北九州市など4県1市で構成する東九州新幹線鉄道建設促進期成会は29日、国土交通省で要望活動を行った。会長を務める河野知事ら関係者6人が東九州新幹線の早期整備を求める要望書を水嶋智鉄道局長に提出した。
 赤羽一嘉国交相宛ての要望書は「整備計画策定に向けた調査の実施」、「東九州新幹線の整備計画路線への格上げと所要財源の確保」「地方公共団体の負担軽減のための財政措置の拡充」の3項目。
 県総合交通課によると、河野知事から要望書を受け取った水嶋局長は「今の整備計画路線にめどがたてば、基本計画路線の議論になる」と述べた。知事は「将来に向けて形にしていきたい。お力添えを」と求めた。
 東九州新幹線は1973(昭和48)年に国が「建設を開始すべき新幹線鉄道の路線を定める基本計画」に追加して以降進展がなく、同会は2012年度から同省への整備要望を開始。同会が15年度に行った調査では、東九州新幹線が開業すると宮崎―大分の所要時間は特急を使用した場合の3時間9分から48分に短縮されるが、整備費総額は2兆6730億円と推計され、地元負担が課題となっている。

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