人気バンド・アレキサンドロスの「相模原愛」満載 市の特集冊子に行列

アレキサンドロスが表紙を飾る「相模原市シティプロモーションブック」(市提供)

 相模原市は、ロックバンド[Alexandros](アレキサンドロス)を特集した、シティープロモーション用の無料の冊子を発行した。かつて市内の公園で曲作りをするなど、ゆかりのある人気バンドを取り上げ、25日に街頭で配布したところ、長蛇の列ができた。予想以上の反響に、市は手応えを感じている。

 アレキサンドロスは、2001年に結成された4人組のバンド。冊子「相模原市シティプロモーションブック」には、ボーカルとギターの川上洋平さん、ギターの白井眞輝さん、ベースの磯部寛之さんが登場している。

 川上さんと白井さんは同市出身。特集では、2人が3年間通った県立弥栄高校(同市中央区)や、メンバーで曲を作り、バンドの将来を語り合った相模大野中央公園(同市南区)などの思い出の地を3人で訪問。「全部が相模原につながっているんだなと思いましたね」(川上さん)など、メンバーの地元愛を紹介している。

 市は25日、3月に予定する冊子の郵送・配布に先行し、小田急線相模大野駅前で配布。すると、若い世代を中心に千人以上が時間前から列をつくった。

 ゆかりの著名人に地域をPRしてもらう取り組みは全国でも広がっており、やはり人気を得ている。仙台市は、同市出身でフィギュアスケートの羽生結弦選手のインタビュー記事を掲載したガイドブックを発刊。また岡山県津山市は、同市出身で人気ロックグループB’zのボーカル・稲葉浩志さんの寄稿文を市勢要覧に載せた。

 相模原市シティセールス・親善交流課の中野繁課長は「予想以上の多くの方々に手にしてもらった」と喜び、「冊子を通し、さらに相模原の魅力を広めたい」と話した。

 冊子はB5判で全22ページ。2万5千部を発行。3月ごろから郵送、または同課の窓口で配布する。2月6日も、町田駅近くの商業施設「町田モディ」で午後4時から7時まで計千部を配布する。1人1部で、なくなり次第、終了する。

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