108勝左腕カズミア、“育休”から4年ぶりMLB復帰へ「自信に満ち溢れているよ」

レイズなどで通算108勝を挙げているスコット・カズミア【写真:Getty Images】

カズミアはメジャーでは17年から3シーズンプレーはなく、昨季は所属なしだった

 メジャーの舞台から3シーズン遠ざかっている通算108勝左腕スコット・カズミアが、メジャー復帰を目指して奮闘している。米紙「タンパベイ・タイムズ」が伝えている。

 カズミアは2004年にレイズでメジャーデビューし、アスレチックス時代の14年に15勝を挙げるなど8シーズンで2桁勝利を記録。通算108勝(96敗)を挙げている。しかし、10勝を挙げた16年シーズン後は度重なる故障に苦しみ、17年は全休。ブレーブスに移籍した18年開幕前に自由契約に。所属球団なしで乳がんを患っていた母親と子供の世話のため、家族優先の生活を送っていたという。

 転機となったのが昨年のオールスター休暇中。アスレチックス時代に同僚だったグレーブマンとキャッチボールした際、復活への好感触をつかんだという。カズミアは「『よし、それじゃあここからどう進んでいくか確かめてみよう』という感じだったね。その時のこと(感触)を無視できなかった。だからとにかく投げ続けていたんだ」と振り返っている。

 今年1月初旬には米シアトルの野球施設「ドライブライン」でトレーニングを積み、かつての武器だったスライダーを取り戻したという。カズミアは記事で「もしハイレベルでプレーできると僕自身が思っていなかったら、自分を奮い立たせて挑戦しようとはしていないよ。それが今の現在地かなと感じているんだ。つまり自信に満ち溢れているよ。そして実際に生で打者と対戦してみれば、自信はさらに増すと思っているよ」と気合十分。28日には最速90.9マイル(約146.3キロ)を記録。24日に36歳になったばかり。マイナー契約から這い上がる覚悟だという。(Full-Count編集部)

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