マリナーズが平野を獲得 クローザー起用の可能性も

日本時間1月31日、マリナーズはフリーエージェントのリリーフ右腕、平野佳寿と1年契約を結んだことを発表した。MLBネットワークのケン・ローゼンタールによると、平野の基本給は160万ドルで、登板試合数と試合完了数に応じた出来高で最大95万ドルを手にすることができるほか、トレードされた場合に25万ドルを得ることになっているようだ。なお、マリナーズはロースターの枠を空けるために左腕のリカルド・サンチェスをDFAとしている。

マリナーズのジェリー・ディポートGMは「ヨシをチームに加えることができて嬉しいよ。彼の経験値と空振りを奪う能力は、我々のブルペンに必要だった安定性をもたらしてくれると信じている」と語り、平野の加入を歓迎。マリナーズには確固たるクローザーがおらず、マット・マギル、サム・トゥイバイララ、オースティン・アダムス(右膝の手術によりシーズン中盤まで欠場予定)らとともにクローザー候補の1人に挙げられている。

2017年オフに日本プロ野球のオリックスバファローズからダイヤモンドバックスへ移籍した平野は、メジャー1年目の2018年に75試合で4勝3敗、3セーブ、32ホールド、防御率2.44の好成績をマーク。昨季はやや数字を落としたものの、それでも62試合に登板して5勝5敗、1セーブ、15ホールド、防御率4.75を記録し、奪三振率は前年の8.01から10.36へと大幅にアップした。オリックス時代には通算156セーブを挙げ、2014年にはパ・リーグ最多の40セーブをマークした実績もある。

マリナーズは平野がブルペンの一角として重要な戦力となることはもちろん、同じ日本人選手としてメジャー2年目を迎える菊池雄星を精神的にサポートする役割を担うことも期待しているようだ。なお、マリナーズの日本人メジャーリーガーは鈴木誠(マック鈴木)、佐々木主浩、イチロー、長谷川滋利、木田優夫、城島健司、岩隈久志、川﨑宗則、青木宣親、菊池に続いて平野が11人目となる。

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