若手優秀講演フェロー賞 研究継承 松田さん輝く

佐世保高専専攻科複合工学専攻2年 ガラスの鏡面溝加工技術開発 物理量用いる手法を考察

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若手優秀講演フェロー賞に選ばれた松田さん=佐世保高専

 佐世保工業高等専門学校(佐世保高専)の専攻科複合工学専攻2年の松田尚太郎さん(22)が、日本機械学会が主催する第13回生産加工・工作機械部門講演会で、若手優秀講演フェロー賞に選ばれた。テーマは、レーザーでガラスを鏡面に加工する技術の開発。「これまで研究してきた先輩や、指導してくれた先生のおかげ」と感謝の気持ちを口にする。

 講演会は昨年10月に熊本大で開かれた。企業や大学、高専の研究者らが参加し、128件の発表があった。このうち25歳以下が対象となる若手優秀講演フェロー賞には56件が発表。内容の有益さや新規性を基に審査され、松田さんを含め2件が選ばれた。
 研究テーマは「レーザー誘起熱応力によるガラスの鏡面溝加工技術開発」。ガラスにレーザーを当てると、ある条件下で表面が削られて鏡面の溝ができる。溝の大きさや形はレーザーの出力や当てる速度などによって変わるという。
 松田さんが所属する研究室は8年前からこのテーマを研究。これまでは実際にレーザーを当て、出力や速度などの条件を変えながら、どんな溝ができるかを調べてきた。
 松田さんは昨年4月に研究を引き継いだ。実験ではなく、コンピューターでレーザーの条件を設定し、溝の深さを予測する方法はないか考察。「応力拡大係数」という物理量を使って予測したところ、実験で得られたデータとほぼ一致することが分かった。応力拡大係数が今後の研究に役立つことをまとめ、発表した。
 3月に卒業し、半導体用シリコンウエハーの会社に就職する。「研究を評価してもらい、自信になった。これまでの勉強を生かしたい」と意気込みを語った。