就職活動では自己分析と企業研究をし、その成果をエントリーシートに書いて応募します。その流れは理解していても、なかなかうまくいかないという方もいるでしょう。当記事では、「検索するとエントリーシート記入例がたくさん出てくるし、ちょっと真似させてもらおう」というときに注意したい点をご紹介します。エントリーシートの例文を上手に活用しましょう。
エントリーシートは記入例・例文に頼りすぎないで!
新卒の就職活動というのは、誰にとっても初めての経験になります。手探り状態で進める中で、インターネットに掲載されている例文や記入例を参考にすることもあるでしょう。しかし、このような例文は誰もが参考にするものです。あまり頼りすぎるのも良くありません。
剽窃は検索されれば終わり
エントリーシートに書くことが思い浮かばないあまり、「一文だけ……」「志望動機だけ……」と、インターネット上にある例文をコピーする人もいるかもしれません。しかし、これは絶対にやめましょう。
一部分だけコピー&ペーストした文章は、自分で書く文体とは異なっていたりするため、読み手に違和感を与えます。採用担当者は「何か変だな」と思ったら、文章をそのまま検索することがあります。コピー&ペーストで作ったエントリーシートは、それだけでもとの例文が分かってしまいます。
コピー&ペーストで作ったエントリーシートは単純に悪印象を与えてしまいますし、「就職を真面目に考えていないな」と判断される可能性も高くなります。ほかの部分を自分で考えて書いていても、印象は変わりません。書類選考で落とされてしまうのを避けるためにも、安易な剽窃は避けましょう。
個性がないと思われたら記憶に残らない
また、例文は多くの人が参考にします。個性的に映るキャッチフレーズや書き出しでも、多くの人が真似すれば凡庸なものになってしまいます。
もちろん、例文を参考にしてセンスが光るキャッチフレーズを思いつくこともあるでしょう。そのため、例文を真似するのが一概に悪いとは言えません。しかし、「この人の文章は就活サイトの真似ばかりだな」と思われてしまうのももったいないものです。「狙いすぎは逆に没個性」になる可能性があることを忘れずにいましょう。
例文の最適な使い方は良い文章のパターンを学ぶこと
例文をいくつか読むと、「サークルの代表をした」「留学をした」「海外ボランティアに行った」などという華々しい実績ばかりが書いてあるように感じる方もいるでしょう。このような経験は誰にでもできるものではありませんから、もう少し別の例文を探して読んでみましょう。現在は、実際に書類選考を通過したエントリーシートが読めるサービスもあります。
そうやって例文をたくさん読むと、良い印象を与える文章にはある程度のパターンがあることが分かります。それは読みやすく、明快で、印象に残るものです。特に秀でた実績がなくても、良い文章を書くことは可能です。この「良い文章のパターン」こそ、例文から学びたいポイントです。どのようなポイントがあるのか実際に見てみましょう。
参考
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結論から書く
なんとなく文章を書き始めるときにありがちなのが、自分でも結論が分かっていないということです。そのまま文章を書き進めると話題が二転三転したり、広がりすぎて収集がつかなくなったりします。
それを避けるための良い方法が、「結論から書き始める」ことです。常に書き出しを意識することで、関係のない話題を避けて文章をまとめることができます。
エピソードは具体的に書く
結論は、自分の意見です。エントリーシートでは、意見に説得力を持たせるため、実際にあったエピソードを活用するのが一般的です。例えば、「私は、バレーボールでいえばセッターです。なぜならば〜」というように、2文目以下で具体的な説明をします。
このときに気をつけたいのがエピソードの具体性です。「エントリーシートを読む担当者は、自分のことを何も知らない」という前提をしっかり頭に入れておく必要があります。
- 私は、バレーボールでいえばセッターです。なぜならば周りの人の意見を集めて、それを実現可能な形にとりまとめるのが得意だからです。
この文章だけでは、「この人は自分がとりまとめが得意だと思っているな」という印象しか与えることができません。さらに具体的なエピソードを追加してみましょう。
- 私は、バレーボールでいえばセッターです。なぜならば周りの人の意見を集めて、それを実現可能な形にとりまとめるのが得意だからです。学園祭実行委員をしていたとき、飲食模擬店に参加するサークル同士の予算配分がうまくいかなかったことがありました。私は各サークルの担当者にヒアリングを行い、どこが各サークルにとって譲れない点で、どこが妥協可能なのかを見つけ出してとりまとめました。セッターがボールを拾ってトスを打つように、周囲の意見を拾ってチームワークが円滑に結ばれるように努めています。
このように、具体的なエピソードと、なぜそれが冒頭の意見に結びつくのかを解説すると説得力が増します。
抽象的な表現ではなく数値で説明する
「頑張りました」「努力しています」といった抽象的な表現は、客観的に見たときに「実際にどうなのか」が判断しづらいものです。「勉強を頑張りました」よりも、「テストで学年1位を取りました」のほうがイメージがつきやすいでしょう。
「そんな立派な成績でもない」と思う人もいるでしょう。しかし、例えば「前回のテストが赤点で留年の危機だ、次回は頑張ろう」といった経験はないでしょうか。仮に前回のテストが20点、次のテストが60点だったとしたら、「成績が300%アップしました」とユーモアを交えて書くことも可能です。
もちろん、この場合は「勉強を怠っていたのでそれを反省した」という内容も必要ですが、「自分自身の問題点をきちんと把握して次につなげられる人だな」という印象を与えることができるでしょう。
伝えたいことをきちんと絞る
学生時代にさまざまな経験を重ねた人ほど、「あれも書きたい、これも書きたい」となってしまいがちです。しかし、情報は多すぎると逆に伝えたいことがぼやけてしまいます。各項目に対する自分の主張を最も補完してくれるエピソードは何か、厳選して書くようにしましょう。
指定字数内で分かりやすく書く
エントリーシートには、字数制限や記入欄の制限が設けられています。この制限の中で、どれだけ端的に伝えたいことをまとめられるかがポイントです。冗長な文章にならないようにするためには、上記以外に以下のような工夫をしましょう。
- 一文をできるだけ短く書く
- 熟語で言い換えられるものを探す
- 漢字と平仮名はバランス良く
自分の文章が分かりやすく書けているかどうか自信がないときは、書いてから少し時間をおいて再読してみましょう。「なんだか目が滑るな」「リズムが良くないな」と感じたら、これまでに挙げたポイントに注意して書き直してみてください。
まとめ
エントリーシートの例文・記入例を活用する方法をご紹介しました。華々しいエピソードがなくても、自分らしくまとめることはできます。まずは読みやすく、分かりやすい文章を目指して書いてみてください。
参考
通過エントリーシート実例|就活ノート
【まとめ】エントリーシートの書き方:インターンでも使えるESの書き方を紹介!志望動機・頑張ったことの例も多数|ONE CAREER
【ES例文50選】エントリーシートの書き方3ステップとは?就活対策 |unistyle
【ES見本あり】通る!!エントリーシートの良い例と悪い例を公開 | Point of Job hunting Success
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