インターンシップに行かないなら知っておきたい参加するメリット!

インターンシップに行かない学生は、就職を希望する学生の中では少数派です。それほどインターンシップに参加する学生は増えていますし、インターンシップを実施する企業も増えています。今回の記事では、インターンシップに参加する5つのメリットと、行かないのであれば考えておきたい3つのポイントを解説していきます。インターンシップに参加するかどうか迷っている学生の方のヒントになれば幸いです。

インターンシップの参加率

キャリタス就活2020の調査によると、2020年卒の学生のインターンシップ参加率は86.2%となっており、インターンシップは就職活動に欠かせないものとなっています。また、インターンシップに参加する学生の増加に伴って、インターンシップを実施する企業も増加傾向にあることが分かります。

(参照元:インターンシップに関する調査 インターンシップに関する調査 |キャリタス就活2020)

リクルートキャリアの調査によると、2019年卒の学生のインターンシップ参加率は55.9%となっており、2人に1人の学生はインターンシップに参加していることが分かります。また、学生が参加するインターンシップ数は4.69社で、複数の企業のインターンシップに参加していることも分かります。

(参照元:就職白書2019|就職みらい研究所,P30)

インターンシップに参加するメリット

なぜ多くの学生がインターンシップに参加するのでしょうか? ここでは、インターンシップに参加するメリットを学生の視点で5つご紹介します。

企業・業界理解が深まる

インターンシップに参加する学生の一番の目的は、「企業・業界理解を深めるため」です。リクナビがインターンシップに参加した学生に行ったアンケートを参照すると、76.3%の学生が「企業・業界理解を深めるため」と回答しています。

(参照元:インターンシップに参加する意味・目的とは?必要性はある?【先輩たちにアンケート】|リクナビ就活準備ガイド)

また、企業がインターンシップを実施する一番の目的も「企業・業界理解の促進」との回答でした。

(参照元:就職白書2019|就職みらい研究所,P15)

会社説明会やホームページを見ているだけでは分からない社風や実際の働き方、仕事内容に触れることができるインターンシップは、企業の理解を深め、ミスマッチを防ぐ機会となっています。入社してから「やっぱりこの会社に入るべきでなかった」と思うのを防げるのは、インターンシップに参加するメリットといえるでしょう。

自己分析が深まる

インターンシップに参加するには、「選考」を通過する必要があります。そのため、面接では「どうしてこの会社(業界)のインターンシップを希望するのか?」「あなたの強みはなんですか?」などと質問されますし、履歴書やエントリーシートには、「自己PR欄」や「志望動機欄」があるでしょう。

インターンシップに応募することは、自己分析を進める機会になります。また、実際にインターンシップに参加することで、これまでは興味があると思っていたことでない他のことに興味を持っている自分を発見したり、仕事で大切にしたい軸が固まってきたりすることもあるでしょう。

就活の予行演習ができる

インターンシップの選考過程を通じて、就活の予行演習ができると考える学生もいます。具体的には、下記の要素が就活でも生きてきます。

  • 自己分析や企業・業界研究
  • 履歴書・エントリーシートの記入
  • 企業とのメールや電話のやりとり
  • 面接

インターンシップに参加することで、履歴書やエントリーシート、面接でポイントとなる「志望動機」や「自己PR」が深まる可能性が高まります。また、インターンシップに意欲的に参加していると、採用担当者からプラスの評価を受けることもあるでしょう。

社会人とのつながりができる

期間にもよりますが、インターンシップに参加することで、社会人とのつながりができます。インターンシップでは、先輩社員の話を聞くチャンスや、一緒に仕事をするチャンスがあります。

また、企業がインターンシップを実施する目的で増加傾向にあるのが、「採用を意識し、学生のスキルを見極める」ことや「入社意欲の高い学生を絞り込む」ことなど、「採用」に焦点を当てた内容です。つまり、インターンシップの段階でリクルーターがついたり、インターンシップ終了後も企業からアプローチしてもらえる可能性が生まれます。なお、1DAYインターンよりも長い期間のインターンシップの方がそのチャンスは広がります。

ビジネスマナーを知ることができる

インターンシップに参加することで、ビジネスマナーを学ぶことができます。例えば、下記のようなことが考えられます。

  • ビジネスメールの書き方
  • 企業同士の郵送方法
  • あいさつ
  • 言葉遣い
  • 結論から話すこと

企業の採用担当者は、ビジネスパーソンです。そのため、ビジネスマナーが身についている学生がいればすぐに分かります。インターンシップの期間中にビジネスマナーを身につけることができれば、就活の際に一定の評価を受けることができるでしょう。

インターンシップに行かないのであれば…

メリットの多いインターンシップですが、「行かない」という選択をするのであれば、どのようなことを意識すればいいのでしょうか。ここでは、3つのポイントをご紹介します。

「行かない」選択をした明確な理由を持とう

「行かない」ことも選択肢の一つです。就活の面接で「インターンシップに参加しましたか?」「なぜ参加しなかったのですか?」という質問をされることは想像できます。この時に、「なんとなく行きませんでした」「特に理由はありません」という回答では、担当者はあまりいい印象を持たないでしょう。

例えば、「専攻している分野の研究を優先していたので参加していません」、「学業以外の時間は、旅行をすることに費やしていました」などと「明確な理由」を口にできれば、インターンシップに参加していなくても、目的を持って日々を過ごしていたことをアピールできます。

企業・業界研究をしよう

インターンシップに参加する学生の一番の目的が「企業・業界理解を深める」ことであるように、インターンシップは企業・業界研究を深める絶好の機会です。それに参加しないのであれば、他の方法で企業・業界研究をしていく必要があるでしょう。

大学のキャリアセンターを活用して、OB・OG訪問してもいいですし、サークルや部活動の先輩のつながりを活用する方法もあります。ホームページや会社説明会という表面上の企業・業界研究よりも一歩踏み込んだ行動をすることをおすすめします。

自己分析を徹底的にしよう

インターンシップに参加するメリットのところでお伝えした通り、インターンシップへの参加をきっかけに自己分析ができます。ただ、自己分析はインターンシップに参加しなくてもできること。エントリーシートや履歴書を書くことはいつでもできるでしょう。また、周りの人に自分はどんな人間かのかをインタビューすることもいつでもできます。自主的に自己分析を進めながら、就職への意識を高めていきましょう。

まとめ

インターンシップに行かない学生は、少数派になってきています。なぜなら、インターンシップが採用に関係してくる場合も多く、学生にとってメリットが大きいからです。しかし、行かないからといって就職活動で必ず採用されなくなるというわけではありません。大切なのは、自分なりの考えを持ち、自分で判断することです。インターンシップに参加するメリットと今のご自身の考えを照らし合わせて決断してみてはいかがでしょうか。

参考

Q.「インターンシップには行かなくても平気だよ」と先輩内定者に言われました。本当に行かなくても大丈夫ですか?|朝デジ就活ナビ

HR総研×就活会議:2021年卒学生の就職意識調査結果報告【1】|HRpro

インターンに行かないと就活で不利になるって本当?参加する意味は?|ゼロワンインターン

「インターン 行かない」組の就活内定戦略とは?|digmee

【インターンに行かないと就職に不利?】行くことをおすすめする理由|JobQ

就活において、インターンは必須?本当のところを採用担当者に聞きました|en-courage

【インターンに行かないと不利なのか】就活の質を変えるインターン経験のメリットとデメリットとは|就活の未来

インターンに行ってない。その理由が明確ならまったく問題なし!|就活ブログ|就活塾で学ぶ大手内定100の方法

© 株式会社SEKAISHA