採用される!エントリーシートの志望動機の書き方と具体例

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エントリーシートの志望動機に何を書いたら良いのか分からない……と、お悩みの学生は多くいることでしょう。採用担当者の心を動かす志望動機を書くときに大切なのは、リサーチ度・本気度・合致度の3点セットです。当記事では、志望動機の3点セットについて解説し、志望動機の3部構成を踏まえ、具体的なエピソードを交えた例文を3つご紹介します。

エントリーシートの志望動機で企業が判断すること

エントリーシートには、なぜ志望動機を書くのでしょうか。志望動機を読んで企業が判断することを理解して、企業意図に沿った志望動機を書けるようにしましょう。

【リサーチ度】数ある企業の中からあえて自社を選んだ理由

日本には約385万の企業があり、業界1つとっても多くの競合企業が存在します。そのため、応募企業は、就職活動中の学生(以下、就活生)が数ある企業の中からあえて自社を選んでエントリーしたきっかけはなんなのかを考えます。

採用担当者はエントリーシートの志望動機を読み、就活生が長い時間をかけてしっかりと業界・企業リサーチをしているかどうかを判断します。つまり、エントリーした理由や根拠は応募企業特有の事業内容や魅力、風土に触れて書く必要があり、事前に業界・企業研究をしておくことが非常に大切です。

参考

平成28年経済センサス‐活動調査|総務省統計局

【本気度】入社したい!業務に携わりたい!という熱意

エントリーシートの志望動機からは、応募企業で働くことに対する就活生の熱意を読み取ることもできます。

志望動機には、応募企業に入社できたら挑戦したいことや、自分だからこそ貢献できることを書いて自己アピールすることになります。そのため、採用担当者はエントリーシートの志望動機を読み、応募者の業務遂行への本気度を判断します。

【合致度】仕事選びの軸や価値観が企業風土と結びつくか

志望動機はその企業を選んだ理由を書くため、就活生の仕事選びの判断基準や価値観を読み取ることができます。

企業が採用すると決める就活生は、企業が求める能力やスキルがある「企業利益を上げるであろう人材」です。そのため、企業は採用した優秀な人材に、採用後も企業風土になじんで長期勤務してほしいと考えています。

就活生の仕事選びの軸や価値観が企業風土と合っているかどうかは、その後の勤務にもつながる大切な要素となります。

もう悩まない!エントリーシートの志望動機の構成は3つ

エントリーシートに書く志望動機は、どう書けば採用担当者に良い印象を残すことができるのでしょうか。志望動機を初めて書くという方におすすめなのが、3部構成の文章です。具体的にどのような内容を書けば良いのか、ご説明します。

【企業の魅力】入社したいと考えたきっかけ

まず初めに、志望動機の冒頭に応募会社に入社したいと考えたきっかけを書きましょう。つまり、「応募企業特有の魅力」です。数ある企業の中からあえてそこを選んだきっかけは、応募企業の求人票やホームページ、企業案内資料を熟読して決めるか、会社訪問や就職説明会で得た具体的なエピソードを切り口に書き出すと良いでしょう。

【志望動機の第1構成「企業の魅力」の具体例】

取り組みたい仕事内容応募企業だからこそ叶えられる志将来のキャリア設計店舗見学・会社訪問・就職説明会で刺激を受けたことインターンシップで得たやりがいなど

【つながり】自分のスキルや経験が企業で生かせると考える根拠

学生時代に力を入れた事柄と応募企業の業務内容を結びつけて、自分のスキルや経験が企業で生かせると考えた根拠を書きましょう。

企業は、就活生の仕事選びの軸や価値観が企業風土と合っているかどうかを志望動機からも見ているので、結びつける内容は「自分の個性的な側面」でも良いでしょう。

【志望動機の第2構成「つながり」の具体例】

体験学んだ専門知識取り組みや達成価値観モチベーション性格資格など

【活躍】企業で成長し高い成果を上げるという目標

最後は、入社した際には企業の営利活動に貢献し、成果を上げるという目標や意気込みを書きましょう。

企業は、就活生の働くことへの熱意や本気度を確認したいので、入社したら挑戦したいことや貢献できる内容を具体的に書くと良いでしょう。

【志望動機の第3構成「活躍」の具体例】

貢献できること挑戦したいこと目標など

エントリーシートの志望動機を書くコツと3つの例文

モチベーションを高く保って働ける理由を具体的に書く

いくら才能に恵まれた優秀な人材であっても、モチベーションが低ければ成果を上げることは難しいでしょう。反対にまだまだ成長過程の人材であっても、モチベーションが高ければ、月日が経つうちに企業貢献度の高い人材になる可能性があります。

そのため、企業利益を上げる上でモチベーションが高いかどうかはとても重要です。エントリーシートの志望動機には、モチベーションを高く保って働けることを明確に示すと良いでしょう。

【モチベーションが高い、と感じられる志望動機の例文】

私は現代の住まいだけでなく、歴史的建築物の復興を行う貴社の業務に魅力を感じ、貴社を志望しております。

私は小学校で学習漫画『日本の歴史』に出会ってから、歴史に興味を持ちました。両親が天守閣や寺社仏閣巡りを趣味としていたこともあり、旅行のたびに全国の歴史的建築物を実際に目で見て体感してまいりました。そして、いつか自分が後世の人を感動させるような丈夫な歴史的建築物を建てたいと強く願うようになり、大学・大学院で建築構造設計を学びました。1級建築士の資格も取得しています。

構造的に安心して長く暮らせる住まい作りに携わり、また、いずれは人々が受け継いできた歴史を後世にバトンタッチしてつなげる歴史的建造物の復興プロジェクトにも携わっていきたいと思っております。これまで学んだ知識や見分を、貴社で存分に貢献したいと強く願います。

自分が企業選びで重視する価値観を明らかにする

企業選びをするときに、「社会に貢献したい」「入社後に勉強して成長したい」という漠然とした理由では、入社後に企業利益を上げるであろう人材だとは評価しにくいでしょう。

就活生の仕事選びの軸が企業風土とどのように合っているかについて、自分自身の価値観や興味を分析して、具体的な内容を込めて伝えましょう。

【企業選びに重視している価値観がある、と感じられる志望動機の例文】

私が貴社を志望する理由は、より良い教科書作りに携わり、日本の未来を担う人材を育てるという企業理念に深く共感したためです。

私は、中学時代から月に20冊の本を読む読書家です。主に小説を読んできましたが、文章の流れるような美しさや、言葉で紡ぐ世界観の色鮮やかさに常に感銘を受けていました。そうするうちに、次第に教科書の的確で無駄のない解説にも魅了されるようになりました。二人の弟たちに読み聞かせをするのも好きだった私は、大学では教育学を専攻いたしました。教育学的考察を学ぶうちに、教職に就いて学校で子供たちに教えることよりも、教育現場の基本となる教科書作りへの興味を深めるようになりました。

私は元来の活字好きという性質と大学で学んだ教育学をもとに、子供たちの明日を作る教科書編集業務で貴社に貢献できるよう努力する所存です。

業界・企業研究をして見つけた企業独自の魅力

例えば「グローバルに活躍している企業」「環境保全に貢献している企業」という理由は、応募企業以外の多くの業界・業種・企業も取り組んでいるため、「この企業だからこそ応募した」という応募企業独自の魅力を発見しているとは評価されにくいでしょう。

業界や企業研究をした結果、企業独自の魅力を見つけたと採用担当者に伝えるためには、入社後に取り組みたい業務を具体的に書くことが重要です。これにより、応募企業に深く興味を示し、企業方針を理解していることをアピールできます。

【企業独自の魅力を理解している、と感じられる志望動機の例文】

貴社の食卓の笑顔や家族の団らん、そして人々の幸せを追求するという経営理念に強く共感し、志望いたしました。

私は、小さなころから毎年、田舎の祖父母から送られてくる四季折々の野菜や果物に触れて育ちました。夏には実際に畑仕事を手伝いながら、新鮮な野菜から感じられる強い野菜の匂いや土の香りを嗅ぎ、採れたての野菜を囲みながら食事を楽しみました。人の元気の源は自然の恵みから得られていること、それが人の幸せにつながっていることを実感しました。この体験から食料生産への興味を強く持つようになり、大学では農学部で、生きていく上での基盤となる生物・生命・自然資源の仕組みを解明する研究に携わりました。

私は、大学で得た食料環境政策の知識を生かし、貴社での安心・安全で美味しい食品開発事業で貢献できるよう努力したいと考えております。

視覚的にも読みやすい文章をていねいに書く

志望動機は、採用担当者に最後まで読んでもらえるように、視覚的に読みやすい文章をていねいに書きましょう。読みやすい志望動機の文章ルールは、次のとおりです。

【読みやすい志望動機の文章ルール】

文章量は、条件がなければ300文字程度1文60文字一文一義枠内に余白を作る誤字脱字をしないていねいで適度な大きさの文字文末表現は「です・ます」調で言い切る

参考

志望動機の適切な文字数は? ES・履歴書にまとめるコツ【300字例文付き】|マイナビ学生の窓口就活スタイル

書き終えたら第3者に添削してもらう

エントリーシートの志望動機は、書き終えたら第3者に添削してもらいましょう。読みやすい文章であるか、誤字脱字はないか、論理展開がおかしくないかを確認してもらうことは、自信を持って提出する上で大切なことです。

添削を頼むのは、すでに内定をもらった友人や採用試験に合格したOB・OG、つまり書類選考に合格した志望動機を書いた人たちにお願いしましょう。それは、これから内定をもらう友人間で行っても、何が足りないのかを判断するのが難しいためです。

また、大学のキャリアセンターに添削を依頼するのも良いでしょう。キャリアセンターは、就職活動支援のプロとして多くの卒業生の志望動機を見てきているので、友人やOB・OGよりも的確なアドバイスがもらえるかもしれません。

まとめ

エントリーシートは就活生1人あたり平均約30社に提出するため、どこの会社にどんな志望動機を書いたのか、途中で混乱してしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。そうすると、書類選考を通過できても面接で内容の違う発言をしてしまう可能性が出てきます。

そうならないためには、事前にしっかりと自己分析と業界・企業分析をしておくことが重要です。ご自身の仕事選びの価値観を見失うことなく、無事に採用試験が受けられるよう、祈っております。

参考

職務経歴書とエントリーシートの違い|ハタラクティブ

エントリーシートで評価される志望動機の書き方とは?現役人事が教える|en-courage

エントリーシートの志望動機の書き方6ステップを解説 ES例文付|unistyle

【ESの平均通過率はどれくらいか】書類選考で落ちる要因分析と対策|就活の未来

志望動機の書き方|マイナビ新卒紹介

志望動機の例文!受かる履歴書/ESの書き方コツ|ゼロワンインターンマガジン

プロが教える!志望動機の書き方【例文あり】|リクナビ

【エントリーシートの志望動機の書き方】例文5つもご紹介|就活の未来

評価されない!やりがちな志望動機の5つのNGパターン|賢者の就活

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