NTTドコモと成田国際空港、5G活用した「遠隔アバター案内」の実証実験を開始

株式会社NTTドコモ(以下、ドコモ)は、成田国際空港株式会社と、ディスプレイに表示されたキャラクターを通じて顧客が遠隔での有人案内を受けることができる「遠隔アバター案内」の実証実験を、成田空港第3ターミナルで2月3日~3月27日の期間、実施する。

同実証実験は、5Gを活用して、「遠隔アバター案内」のカウンターに設置しているマイクやカメラから、顧客の問い合わせ音声データや映像データを遠隔地にいるオペレーターに伝送し、ディスプレイ上のアバターが、顧客と直接対面しているかのように案内をする。同実証実験では、5G通信の実用性と共に、「遠隔アバター案内」に対する旅客者のニーズを検証し、今後商用化を目指す。

同実験を通して、将来的に空港内の顧客案内業務は、居住地や服装を問わず遠隔地からでも実施可能になり、空港スタッフの採用機会の拡大を目指す。また、OB/OGスタッフのノウハウの活用や多言語対応等による案内品質の向上、緊急時の案内ディスプレイなどの設置場所の変更なども視野に入れている。

ドコモは、5G通信の拡大に伴い、AI・IoTのほか各交通機関の運行情報などを連携して、空港スタッフの働き方改革の促進や、有人対応・多言語対応の案内を必要とする他業界への展開に向けた検討を進めていくとした。

なお、同実験では、Gugenkaがアバター製作に協力している。

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