ドンキ、橘百貨店買収へ エアラインホテルも

白いタイルの外壁が特徴のボンベルタ橘の東館(左)とエアラインホテルが隣接する西館(右)。ドン・キホーテの下で再出発を目指すことになる=31日午前

 宮崎市の橘百貨店とエアラインホテルを傘下に置く橘ホールディングス(橘HD、米良充朝社長)の全株式を、パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(PPIH、吉田直樹社長、東京都)グループのディスカウントストア大手「ドン・キホーテ」(吉田社長、東京都)が買収することが31日、複数の関係者への取材で分かった。1日にも譲渡手続きを完了させ、従業員説明会を開く見通し。橘百貨店とエアラインホテルはPPIHのグループ会社となる。新体制の橘百貨店はボンベルタ橘をディスカウントストア「ドン・キホーテ」を核テナントとする複合商業ビルとして再出発させるとみられる。
 橘HDは2008年に米良電機産業(宮崎市)など地元2社が設立したが、今回の株式売却により、県内の地元資本の「百貨店」はなくなった。今月1日付で経営陣は退任する。橘百貨店の従業員約70人とホテルの約40人の雇用は継続される見通し。売却額は不明。ホテルは4月以降も営業を続ける。近くPPIHが発表する。

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