中国東方航空 長崎ー上海線 10~28日全便欠航 佐世保はクルーズ6隻中止

 長崎県は31日、長崎-上海線を運航する中国東方航空が10日から28日まで全便欠航すると発表した。理由は「公衆衛生安全のため」。県国際観光振興室によると、長崎-上海線は現在、週2往復の定期便があり、12日から週3往復に増便する予定だった。同課は「やむを得ない。増便のタイミングだったので残念。新型肺炎の一刻も早い終息と、上海線の運航再開を願っている」とした。
 佐世保市は、2月末までに入港を予定していたクルーズ船のうち延べ6隻がキャンセルになったと明らかにした。現時点で3月以降の入港キャンセルはなく、4月に浦頭地区で始まる国際クルーズ拠点の供用には影響がないとしている。市港湾部によると、取りやめになったのは中国発着や中国に寄港予定だったクルーズ船。中国政府が決めた海外への団体旅行の禁止措置による影響とみている。
 県国際観光振興室によると、2月に長崎港に入る予定のクルーズ船について、2日の1隻を除いて今のところキャンセルの連絡は入っていない。3日以降の月内、中国を経由する船を含め14隻の寄港が予定されている。ただ、3日に入る予定の「MSCスプレンディダ」は、乗員とその関係者のみが乗船する見込み。

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