「秦野」と「スポーツ」の歩み知って 五輪前に企画展

市民も参加した1964年東京五輪聖火リレーの写真などが並ぶ=秦野市堀山下の桜土手古墳展示館

 秦野市堀山下の桜土手古墳展示館で1日、スポーツと歩んだ市内の様子を紹介する企画展「秦野のスポーツあの日あの時─戦後復興期─」が始まった。今年の東京五輪・パラリンピックを前に、戦後の人々がスポーツに取り組んだ姿を知ってもらおうと、市教育委員会が主催した。3月22日まで。

 市民が提供した写真パネルでは、1955年の第10回神奈川国民体育大会で市内で行われたレスリング競技の様子をはじめ、51年に旧秦野小(現在の市立本町小)校庭に完成した大秦野プールで泳ぐ子どもたちや、40年代から60年代に行われた秦野市内の町民・市民体育祭の写真などが並び、訪れた人が懐かしそうに見入った。

 64年の東京五輪関連などの資料も展示し、聖火リレーで走者の市民が着用したユニホームや、ランナーを捉えた写真も並んだ。

 小田原市から訪れた無職木村俊男さん(74)は秦野高陸上部出身。展示を見て「懐かしい。秦野の体育祭は住民が一体となり、すごい活気だった。昔の風景がよみがえる」と感慨深げだった。

 入場無料。午前9時から午後5時(入館は同4時半)まで。問い合わせは、秦野市生涯学習課電話0463(87)9581。

© 株式会社神奈川新聞社