【イヤイヤ期】このイライラどうしたらいいの?心を落ち着ける対応法

何を言っても「イヤ!」、何をやっても「やだ!」……。イヤイヤ期の子供への対応に困り、イライラを募らせているお父さんやお母さんは少なくありません。いったいどうすれば、イライラを抑えて子供に接することができるのでしょうか? 当記事ではイヤイヤ期の子供を持つ親が、心を落ち着ける方法を紹介します。

子供のイヤイヤ期は親のイライラ期?

イヤイヤ期に入った子供たちは、実にさまざまなことに対して強く自己主張をするようになります。歯磨きがしたくないと遊び始める、オムツを履きたくないと投げる、違うお菓子が食べたいと言い始める、もっとテレビを見ていたいと怒る……。あらゆるシーンで、子供の「イヤイヤ」は発生します。

いったい、どれくらいのお父さんやお母さんたちがイヤイヤ期の子供にストレスをためているのでしょうか? その調査を行っている団体の一つ、「イヤイヤ研」の調査結果をご紹介します。

博報堂こそだて家族研究所と、博報堂発の次世代育児アイテム「Pechat」の開発チームがつくるイヤイヤ期の研究チーム「イヤイヤ研」では、2017年9月に「イヤイヤ出現率調査」を行いました。調査の対象は0〜5歳の子供を持つ、全国の男女9,250人です。

調査対象のうち「子供がイヤイヤ期である」と回答した4,412人にイヤイヤ期の子供への対応や対処に関するストレスの程度を点数で問うたところ、10点満点中8点以上であると回答した人の割合は男性が24.3%、女性が39.7%という結果になりました。特に専業主婦は点数が高く、40.8%がストレス点数が8点以上であると回答しています。

子供はかわいいし、まだまだ幼いのでイヤイヤ期にあっても怒ってはいけない……。そう思えば思うほど、イライラしてしまう自分に嫌気がさしてしまったり、余計にイライラしてしまったりしてしまうのです。

参考

「イヤイヤ実態調査」第一弾の結果を発表|博報堂広報室

イヤイヤ期にイライラしたら!対応方法

どれだけイライラしてしまっても、子育てをやめることはできません。子供と無理なく向き合っていくためには、イライラをコントロールする必要があります。イヤイヤ期へのイライラを減らすためには、どのような対応をとればいいのでしょうか? 今回はその方法を5つご紹介していきます。

(1)受け流す

イヤイヤ期の対応方法の1つ目は、「子供のイヤイヤを受け流す」ということ。例えば服を着てくれないときは、「そっか、服を着たくないんだね」と受け流してみましょう。そうすることで、子供が大きくイヤイヤすることを避けることができます。

子供のイヤイヤの程度が小さくて済めば、お父さんやお母さん側が子供に強く当たることも少なくなります。してほしいことにすぐ取り組んでくれないかもしれません。しかし親側がイライラする前に受け流せば、子供が取り乱すことも減ることでしょう。

(2)少し一人にさせてみる

イヤイヤ期の対応方法の2つ目は、「子供を少し一人にさせてみる」ということ。一人にさせることで、子供が自分自身と向き合う時間を作ることができます。少し放っておけば落ち着く子供もいます。親子間の激しい言い合いや説得の時間を減らすことができるでしょう。

もちろんまだ幼い子供を完全に一人にさせることは危険です。またイヤイヤ期の子供はさまざまなことを試してみたがるため、ハサミや電気ケトルなど、けがの原因になるようなものを近くに置くのは厳禁です。

大人の目の届く範囲で子供を一人にさせることで、親も少しだけイライラを落ち着かせることができます。適度な距離感をうまく作って、お互いに気持ちを落ち着かせましょう。

(3)一緒にイヤイヤしてみる

イヤイヤ期の対応方法の3つ目は、「子供と一緒にイヤイヤしてみる」ということ。子供に真っ向から対応していると、「どうしてそんなこともできないの?」、「いったい何がイヤなの?」とイライラを募らせてしまいます。ときには子供と一緒に「イヤなんだね、お母さんもイヤだよ」などと言って、一緒にストレスを発散させるのも一つの手です。

子供のためと思って真面目に向き合っていると、どうしても「きちんとしてほしい」という気持ちが強くなってしまいます。そこであえて少しふざけてみることで、肩の力を抜くことができるでしょう。

(4)ぎゅっと抱きしめてあげる

イヤイヤ期の対応方法の4つ目は、「子供をぎゅっと抱きしめてあげる」ということ。抱きしめられることで子供は安心し、落ち着きを取り戻すことができます。抱きしめてあげることは、気をそらすためのおもちゃがないような、外出先でもできるイヤイヤへの対応方法です。

子供を抱きしめてあげることで、親もイライラを落ち着かせることができます。無理に向き合って怒らずに、「イヤなんだね、大丈夫だよ」と優しく抱きしめてあげましょう。どうしてもイヤイヤしてしまうこともあるかもしれませんが、親からの愛情に応えようと、素直になれる子供もいるかもしれません。

(5)気分転換をさせる

イヤイヤ期の対応法の5つ目は、「子供に気分転換をさせる」ということ。やりたくない! と言っていることをその場ではやらせずに、いったんは子供の好きなことに興味を移してあげるのです。

子供の中にはイヤイヤしながらも、親の言うことを聞かなければいけないと分かっている子供もいます。気分転換をしたり一度自分の要望がかなえられたりすれば、イヤだと思っていたことにも取り組めるよう、気持ちを切り替えることができます。

無理に言うことを聞いてもらおうと対応してしまっては、思うようにいかずに親もイライラしてしまいます。子供に気分転換をさせると、親にとっても気持ちを落ち着かせる効果が期待できるでしょう。

どうしてイライラする?その原因

相手はかわいくて、幼い我が子。何かを言ったって、必ずしも聞いてくれるわけではない……。そう分かっていても、どうしてもイライラしてしまう! そんな自分に苦しんでいる親御さんもいるでしょう。頭では分かっているつもりでも、どうしてイヤイヤへのイライラが止まらないのでしょうか?

子供の気持ちより行動が気になる

イヤイヤ期の子供にイライラする原因としては「子供の気持ちよりも行動が気になってしまう」ということが挙げられます。例えば「食べたくない!」と食べ物を投げたり、だめだと言っているのにおもちゃをたたいてしまったり……。行動だけを見ると、これらは確かに怒るべき点かもしれません。その結果、イライラしてしまう親御さんもいるでしょう。

しかし、子供はどうしてそのような行動をとるのでしょうか? きっと何か原因があり、子供なりの自己表現として投げる、たたくなどの行為をしてしまっているのでしょう。

また行動は悪いことであっても、自分の意見を伝えようとすることは悪いことではありません。単純に「だめでしょ!」、「やめなさい!」と怒鳴ってしまっては、子供の気持ちが置いてきぼりになってしまいます。行動だけではなく、どんな気持ちだからその行動をするのか、子供の視点で寄り添ってあげることが大切です。

子供の悪いところばかり見てしまう

イヤイヤ期の子供にイライラしてしまう原因には「子供の悪いところばかりに目がいってしまう」ということも挙げられます。特にイライラしてしているときは、子供の悪い点が目につきやすくなってしまいます。「こないだも言ったよね?」、「なんでそんなことするの?」、「うちの子はいたずらばかり……」と、子供の行動へのイライラは増していくばかりです。

そうならないためにも、ぜひ子供の「良いところ」をたくさん見つけてあげましょう。イヤイヤ期の子供であっても、良いところはたくさんあります。お友達におもちゃを貸してあげた、お片づけができた、嫌いな食べ物も食べることができたなど、小さなことでいいのです。

良いところを見つけて褒めてあげれば、前向きな気持ちは子供にも伝わります。イライラしてしまう原因ではなく、楽しくなるようないいところをたくさん見つけて褒めてあげましょう。そうすることで明るい気持ちになり、親のイライラも減らすことができるでしょう。

おわりに

どれだけ気持ちを落ち着かせようとしても、お父さんやお母さんも人間です。相手が幼い子供であっても、イライラしてしまうのは仕方がないことでしょう。

しかしちょっとした心がけで、そのイライラを減らすことができます。親御さんの気持ちが変われば、子供の気持ちにも変化が出てくるかもしれません。イヤイヤ期を乗り越えるためにも、イライラをためないような接し方を心がけてみてください。

参考

どうしてイヤイヤするのかな?「魔の2歳児」イヤイヤ期の子どもの気持ちを考える|すくコム

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