エントリーシートの誤字が与える影響は?誤字の対処法も紹介

エントリーシートは、就職活動の際に企業に提出する応募書類の一つです。主に面接のための参考資料や選考の際の判断材料として使用されますが、もしエントリーシートに誤字があった場合、採用にどのような影響を及ぼすのでしょうか。今回はエントリーシートの誤字の影響や対処法を紹介します。

エントリーシートの誤字について

エントリーシートは、就職を志望している企業に対して自分自身をPRするための重要な書類です。人事担当者はエントリーシートに記載されている情報から応募者を判断し、面接で人柄や能力を確認します。エントリーシートは入社後も人事データとして保管されることが多いため、なるべく誤字や脱字がない状態で提出するのが望ましいでしょう。しかし、もしエントリーシートに誤字などがあった場合、どのような影響を及ぼすのでしょうか。

誤字は評価につながる可能性がある

エントリーシートはウェブ上で作成するタイプと紙に直接記入するタイプがありますが、誤字を訂正できないまま企業に提出した場合、選考の際の評価につながる可能性もあるといいます。例えば、採用担当者によっては誤字が気になって内容が読みづらいと感じたり、ほかの応募者と比較して評価を落としてしまうといったことも起こりうるでしょう。

エントリーシートの誤字は、エントリーシートのための準備期間が足りないと判断されたり、志望度が低いのでは? と受け取られる可能性もあります。書類の内容はていねいかつ正確に書くことを心がけましょう。

誤字を理由に不採用になるの?

エントリーシートの誤字が理由で不採用になる可能性は低いでしょう。しかし、前述したように不採用にはならなくても評価を落とす可能性はあります。応募書類の中でもエントリーシートは企業からの特定の質問が設けられているなど、選考に欠かせない重要な意味を持ちます。「不採用にはならないだろう」と考えず、誤字がないように注意しましょう。

エントリーシートの誤字が悪影響を及ぼしやすい職種

志望している業界が印刷業界や出版業界だった場合、文字を扱う業界を志望しているのにもかかわらずエントリーシートで誤字や脱字が見られるのはあまり望ましくないでしょう。例えば校正スタッフなどは文章の誤字や脱字を探す仕事であるため、エントリーシートに誤字や脱字があると適性がないと判断されるかもしれません。ライターや新聞記者、小説家、脚本家など、文章を扱う仕事を志している方は特に注意しましょう。

また、事務や経理などの職種においても誤字や脱字があると評価が悪くなる可能性があります。これらの職種はどちらも会社の管理を行う仕事であるため、仕事をする上で正確さが要求されます。特に銀行などの金融機関に応募する場合は、注意した方がいいでしょう。日常的に金銭を取り扱う金融機関では、取引先との信頼関係を築くためにも書類のミスは許されません。誤字や脱字には特に敏感になっている可能性があるため、提出する前にしっかりと確認するようにしましょう。

誤字が多すぎると不採用になる可能性も

エントリーシートの誤字が1~2個ではなく、あまりにも多い場合は、採用に影響する可能性があります。1つや2つの誤字なら評価を下げることはあっても、不採用となることはないでしょう。しかし5個以上もあるような場合は、「書類を真剣に作成していない」と思われる可能性があります。ミスを完全に防ぐことは難しいかもしれませんが、何度か見直しをすれば提出前に誤字を発見することは可能です。

提出後に誤字に気づいた場合はどうする?

もし提出前にエントリーシートの誤字を発見できず、提出後にミスに気づいた場合は、以下の方法を試してみましょう。

面接時に説明する

提出後に誤字に気づいた場合、間違えた箇所を電話やメールで速やかに伝えるという方法もありますが、面接時に訂正するのも一つの方法です。誤字は悔やまれますが、面接時に謝罪することで提出した書類に目を通していることを企業側に知らせることができます。エントリーシートの内容に大きな影響を与えない誤字については、口頭で説明してもいいでしょう。

間違いを伝える際は「提出後にエントリーシートの不備が見つかりまして、口頭で訂正させて頂きたいのですが」と切り出すようにしましょう。採用担当者によっては、間違いに対して相手がどのように切り出すのか、説明の仕方を見ていることもあるかもしれません。面接で適切に説明できるよう、事前に伝える内容を整理しておくといいでしょう。

再提出が可能な場合は訂正して再提出

エントリーシートの提出期限に余裕がある場合は、間違えた箇所を訂正して再提出するのも一つの方法です。一般的には企業側から再提出を求められることは少ないといいますが、企業によって対応方法が異なるため、採用担当者に指示を仰ぎ、もし再提出が可能な場合は再度修正したものを提出しましょう。郵送で再提出する際は「先日ご連絡致しましたエントリーシートの内容不備の件ですが、内容を訂正したため再度提出させて頂きます。ご迷惑をおかけして申し訳ございません」などと記載し、謝罪の気持ちが伝わるようにしましょう。

再提出の場合は、必ず提出前に企業の担当者に一報入れるようにしましょう。期日が迫っていると再提出が受け付けられない場合もあるため注意しましよう。

誤字をなくすためにできることは?

エントリーシートの誤字をなくすためには、いくつかの方法があります。エントリーシートを書き終わってすぐに提出するのではなく、時間をおいてから再度確認するとミスが発見しやすくなるでしょう。また、パソコンで作成する場合はプリントアウトしたものを声に出して読むと、誤字を発見しやすくなります。

自分で何度も読み返してもミスに気づかないこともあるため、第三者に確認してもらうのもいいでしょう。客観的視点からミスを発見できる可能性もあります。エントリーシートは、短時間で仕上げようとするのではなく、下書きなどをしながら時間をかけて作成することもミスを減らす方法の一つです。資格などの正式名称は間違っていないか、文章が話し言葉になっていないかなど、一般常識をわきまえた内容であるか確認してから提出するようにしましょう。

エントリーシートの誤字脱字は提出前にチェック

エントリーシートの誤字脱字は、どうしても発生しがちなミスの一つです。1~2個の間違いの場合は評価に影響し、それ以上のミスは採用自体にも影響を与えるかもしれません。エントリーシートを書く際は提出期限に余裕をもって作成するようにし、提出前には第三者にも協力してもらって確認するようにしましょう。エントリーシートは採用の際の重要な提出書類ですので、ミスなく提出できるよう心がけましょう。

参考

エントリーシートと履歴書の違いは?書くときに気をつけるポイントは? | リクナビ就活準備ガイド

履歴書・エントリーシートの誤字脱字が与える影響|訂正方法や対策 | 就活の未来

提出後の訂正は可能?間違いがあるまま履歴書を提出してしまった時の対処法|U-NOTE

エントリーシートの誤字は選考に落ちる?誤字が与える影響と対処法|就活市場

© 株式会社SEKAISHA