クイズ:ワイン色のパッチワーク

「はい本番ーっ」
「本番シーン7テイク4」
「カチンコ打ったらすぐ右へ逃げてねー」
「カメラまわったーっ」
「はいよおおおおーい! スタート!」

「オッケーイ! チェーック!」
「俳優さんケア入ってーっ」
「オッケイでたらトラックバックねえ」
「その前にオンリーとらせてくれませんかーっ!」

急にメイキングが要るってことで、現場に入った。「きょう制作はどこなんすか?」って聞いて返ってきた社名が、新卒で入社したとこの名だった。

どうりで勢いのいい運びかた。まさか、むこう側の人からこっち側の人になるとは……。

人も機材もまったく新しい、最新技術と現代っ子が組み合わさる現場だけど、そこにかかわる人・仕事の数、かけあう声、動きは変わらない。

「オッケーイ!」というDirの声が響くと、なぜかうるっとくる。「あー、あんな時代で辞めたけど、やっぱり現場が好きだったんだ」っていつも思い返させてくれる仕事。

スタッフから「お弁当あちらにありますから」といわれ、2種の弁当から選び、現場がいつ始まるかわからないから、青空の下、機材の影で弁当を開ける。

と、「この2階にお休みできる場所を確保しましたので、暖房も入れましたので」とまた知らないスタッフから声をかけられる。いつも以上に恐縮してしまう……。

新卒で現場に入ったころ、自分は彼のようにまわりの人に気がまわっていたか。いやそんな視野は自分になかった。たぶん素質がなかったんだ。

現場よりひと足早く、現場を離れる、これを記しているいまも現場はまだ動いてる。帰り道、夕日のなかを行く電車のなかでいつもPCを開けてかちゃかちゃやってるけど、きょうはさすがに寝ちゃったよ。。。。

今週もまだこの仕事がある。あがりが楽しみ。次の現場は初電で行って終電帰りだ。うちのクルマで行くのもいいな。休み時間はクルマんなかでごろんできるし。

きょう現場で、クルマ好きの先方と世間話してるときにでてきた。「やっぱりドイツ車乗ってて、最後はスバルとかいいかなって思うよね」と先方。「思います。わかります。そう思います。でもCVTじゃなくてMTですよねそれは譲れないですよね」。

で、前回(https://tetsudo-ch.com/10040433.html)はそのスバルの前身、富士重工がつくった特急車両 JR四国2000系。

世界初の制御付自然振子式特急気動車。カーブに進入するときに自然振り子よりもやや手前で制御して傾かせるという効きをもたせたくるま。

で、↑↑↑この電車が配備された年はいつ? この路線と似た構成をもつ首都圏の路線は?

月末フィニッシュの仕事を今週に持ち越してしまったのもあって、やべえな今週も……。

<これまでのクイズ 時系列順>
https://tetsudo-ch.com/quiz

photos and text:Growth Hacker

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