二科展最高賞の画業、間近で 6日まで深見さん作品展

大作が多く並ぶ深見さんの作品展=大井町生涯学習センター

 神奈川県大井町在住で、昨年の「二科展」で最高賞に当たる内閣総理大臣賞を受賞した深見まさ子さんの作品展が、町生涯学習センター(同町金子)で開かれている。「日展」「院展」と並び日本三大美術展の一つとされる二科展に認められた画風を間近で見ることができる。2月6日まで。

 深見さんは新潟県出身で、中学時代に南足柄市に移住。そのころから絵画を学び、女子美術大を卒業後、数年して本格的に絵画の道に入った。

 受賞作「悠久へのプロローグ2019」は、これまでの画業を振り返る「自分の現在位置」として描いたという。同作品は全国巡回中で今回の作品展への出品はないが、4月29日から5月3日まで東美小田原店「お堀端画廊」(小田原市本町)で特別展示される。

 会場には油彩画を中心に25点が並ぶ。縦2メートル近い大作が多く、独特の肌合いや明るい色調などに迫力を感じられる。抽象的で幻想的な風景を描いた作品や果物などの静物画も見られる。また受賞作の1年前に描いた同タイトルの作品「悠久へのプロローグ」も展示している。

 入場無料。午前9時~午後5時。問い合わせは、町生涯学習課電話0465(83)5409。

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