観光グッズ製作代金支払わず横領 横須賀市職員を懲戒免職

横須賀市役所

 横須賀市は3日、行政センターごとにある地区観光協会から預かった金銭を横領したとして、市民部行政センターに勤務していた税務部の男性職員(25)を懲戒免職にした、と発表した。

 市人事課によると、男性職員は昨年3月、観光PRグッズの製作代金として同協会口座から約22万円を引き出したが、業者に支払わず横領した。5月に未払いが発覚したが、「支払い済みで、持ち帰っていない」と上司に虚偽の報告した。その後、自宅にあったとして返金したという。

 同年1月には同協会の清掃委託料約30万円を業者に支払わず、領収書を自分で偽造。30万円は現在も所在不明という。職員は「なぜなくなったか分からない。私的流用はしていない」と話しているという。このほか、旅費・交際費の支払いにも不適切な行為があり、市は告発も視野に入れ、県警に相談している。

 市は上司だった課長(53)を減給3カ月(10分の1)、課長補佐(51)を減給2カ月(同)の懲戒処分にした。

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