フラットに魅力感じて 8日から新川崎、障害者らの絵画展

参加するアーティスト32人の作品(studio FLAT提供)

 障害の有無にかかわらず、さまざまなアーティストが手掛けた絵画作品を紹介する「gallery FLAT(ギャラリーフラット)展」が8日から4日間、川崎市幸区の複合施設「コトニアガーデン新川崎」内のgallery FLATで開かれる。かわさき市民公益活動助成金の対象事業。

 知的障害のある作家の創作活動を支援するNPO法人「studio FLAT(スタジオフラット)」の主催。同法人は、アート制作に特化した生活介護事業所を元日にオープンした。アトリエとギャラリースペースを兼ね備えており、今回が同所で行う初めての展示会となる。

 展示では、障害者と健常者のアーティスト32人の作品が並ぶ。水彩色鉛筆と絵の具で花畑のような抽象画を得意とする宮本憲史朗さんや、屋久島(鹿児島県)の施設で活動し、人物の絵や文字を内なる衝動のままに繰り返し描く村本こずえさんら全く異なる作風を楽しめる。作品は購入することもできる。

 多摩美術大学出身で自身の作品も展示する同法人の大平暁理事長は「障害に関係なく、アート作品が本来持つ魅力をフラットに感じ取ってもらえたら」と来場を呼び掛けている。

 入場無料。午前11時(10日は午後4時)~午後6時。子どもが楽しめるワークショップもあり、8日は出展者の1人の山内健資さんがリクエストに応えて動物の絵を描く。11日は抽象画やデザイン画の制作を体験できる。いずれも午後1~3時。問い合わせは、同法人電話044(200)4664。

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