音声ガイドナビゲーターに"のん"が決定、コメント到着! ピーター・ドイグ日本初個展!

《ガストホーフ・ツァ・ムルデンタールシュペレ》 2000-02年、 油彩・キャンバス、 196×296cm、 シカゴ美術館蔵

(C)Peter Doig. The Art Institute of Chicago, Gift of Nancy Lauter McDougal and Alfred L. McDougal, 2003. 433.All rights reserved, DACS & JASPAR 2020 C312

東京国立近代美術館にて2月26日(水)より開催する、 現代で最も重要なアーティストのひとりと言われるピーター・ドイグ(1959−)日本初の展覧会「ピーター・ドイグ展」(主催:東京国立近代美術館、 読売新聞社、 ぴあ)の音声ガイドのナビゲーターを、 のん(女優・創作あーちすと)がつとめることが決定。 音声ガイド付き前売券(2000円)も現在、 好評発売中です。 購入はチケットぴあ( https://w.pia.jp/t/peterdoig/ ・Pコード:685-084)から。 そのほか、 ピーター・ドイグ本人が出演するトークイベントのゲストに作家の小野正嗣が決まった。

《夜の水浴者たち》2019年、 油彩・麻、 200×275 cm、 作家蔵

(C)Peter Doig. Courtesy Michael Werner Gallery,New York and London. All rights reserved,DACS & JASPAR 2020 C3120

のん コメント

ドイグさんの作品は、 色づかいやタッチがとても素敵で、 かわいくてお洒落な印象もあるけど、 一方でどこか“なつかしさ”を感じさせるところが魅力的だなと感じます。 どの絵もミステリアスな雰囲気を醸し出していて、 そこもまた惹かれます。 今回、 音声ガイドを聴いてくださる方が、 そんなドイグさんの絵の世界に集中できるように、 という思いを込めてナビゲーターをつとめさせていただきました。 音声ガイドでは、 ドイグさん自身の素敵な言葉や、 いろいろな作品のストーリーを紹介しているので、 ぜひ聴いていただけたらうれしいです。 音声ガイドありとなしで、 展覧会を2回観ても、 2度おいしいかなと思います!

【音声ガイド詳細】

音声ガイドナビゲーター:のん(女優・創作あーちすと)

特別解説:桝田 倫広(東京国立近代美術館主任研究員/本展企画者)

収録時間:約30分

当日貸出価格:600円(税込)*おひとり様1台につき。

ロマンティックかつミステリアスな風景を描く画家として知られるピーター・ドイグは、 現代アートのフロントランナーとして世界的な活躍を続けてきました。 1994年に名誉ある「ターナー賞」にノミネートされて以来、 名だたる美術館で個展が開催されてきた。 美術市場でも高く評価されており、 彼の代表作のひとつ《のまれる》は、 2015年のクリスティーズ・オークションで、 約2,600万米ドル(当時約30億円)で落札された。

ピーター・ドイグの作品は一見、 幻想的で個人の想像力のみで生み出された光景のようにも見える。 しかしながら、 それはゴーギャン、 ゴッホ、 マティス、 ムンクといった近代画家の作品の構図やモチーフ、 映画のワンシーンや広告グラフィック、 自らが暮らしたカナダやトリニダード・トバゴの風景などの、 多様なイメージの組み合わせによってつくりあげられているの。 例えば《スキージャケット》は、 日本のニセコのスキー場の新聞広告をもとに描かれています。 また、 《ラペイルーズの壁》は、 トリニダード・トバゴにある墓地の外壁沿いを歩く男性が描かれた作品ですが、 作家曰く、 小津安二郎の映画『東京物語』における「計算された静けさ」も念頭に置いて描いた作品とのこと。 ありふれた既存のイメージや作家自身の経験が重なり、 私たちの想像力を誘う、 見たことのない風景がつくりあげられる。

本展では複数の大型作品が出品され、 なかには幅3メートルを超えるものも。 単にサイズが大きいのではなく、 スケール感があるの。 印刷物やスマートフォンでは伝わらないこの感覚を、 ぜひ美術館で体感してみよう。

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