手取り24万円の生活の実態!小遣いや貯金はどのくらい捻出できる?

「一人暮らししたいけど、今の手取りで生活していけるか心配」という人もいるのではないでしょうか。家賃、光熱費、食費などを支払った後に、果たして貯金はいくらくらいできるのかは、気になるところです。当記事では、手取り24万円での1ヶ月の生活をシミュレーションしてみました。

手取り24万円ではどんな生活ができる?

それでは実際に、手取り24万円でどのような生活ができるか、世帯人数・居住地域別に見ていきましょう。

独身・都内一人暮らしの場合

独身者が東京都内で一人暮らしをした場合の生活費の内訳をまとめました。

項目	金額(円)
家賃	80,000
食費(外食費を含む)	40,000
水道光熱費	10,000
通信費(携帯料金・自宅回線)	10,000
生活用品(衣服・家事用品など)	10,000
保険・医療費	20,000
交通費	5,000
交際費	15,000
趣味・娯楽	20,000
雑費(消耗品・贈与金など)	10,000
貯金	20,000
合計	240,000

参考

東京都の家賃相場情報|賃貸住宅D-room

家計調査2018年|総務省

<生活費の内訳のポイント>

  • 家賃は東京都内の1Rから1DKの家賃の相場が7.1万円(賃貸住宅D-room調べ)ですので、家賃を8万円としています。
  • 食費40,000円は、総務省が行った「家計調査2018年」を参考にしています。一人暮らしにしては少し金額が高いような気もしますが、このうちの約3分の1を外食費が占めています。
  • 家賃

独身・地方一人暮らしの場合

それでは、独身で地方に一人暮らしをした場合の生活費の内訳を見ていきましょう。

項目	金額(円)
家賃	60,000
食費(外食費を含む)	40,000
水道光熱費	10,000
通信費(携帯料金・自宅回線)	10,000
生活用品(衣服・家事用品など)	10,000
保険・医療費	20,000
交通費	2,000
交際費	15,000
趣味・娯楽	15,000
雑費(消耗品・贈与金など)	10,000
貯金	48,000
合計	240,000

参考

徳島県の家賃相場情報|賃貸住宅D-room

家計調査2018年|総務省

<生活費内訳のポイント>

  • 家賃は徳島市内の1Rから1DKの家賃の相場が5.7万円(賃貸住宅D-room調べ)ですので、家賃を6万円としています。
  • 東京都内と比べて地方での一人暮らしは家賃が安価で、その分貯金額が多くなっています。
  • 家賃以外に、交通費や趣味・娯楽にかかる費用が地方では東京都内よりやや安価となっていますが、その他水道光熱費等にはあまり違いがありません。

2人世帯になると生活費はどうなる?

片働きで2人世帯の場合、2倍とまではいきませんが家賃をはじめとする月々の出費がかなりアップします。

<2人世帯の生活費の目安>

  • 家賃:100,000円(都内)、60,000円(地方)
  • 食費:60,000円〜80,000円
  • 水道光熱費:20,000円
  • 通信費:12,000円〜15,000円
  • 生活用品費:20,000円
  • 保険・医療費:12,000円〜14,000円
  • 交通費:5,000円〜7,000円
  • 趣味・娯楽:20,000円〜30,000円
  • 交際費:20,000円

参考

家計調査2018年|総務省

上記の生活費では、手取り24万円で東京都内に住むのは少し困難かもしません。地方でもあまり多くは貯金に回すことができない可能性もあります。生活費の見直しや可能であれば共働きで収入を増やす必要がありそうです。

手取り24万円は平均以上?

厚生労働省が発表した「平成30年賃金構造基本統計調査(全国)」によると、平均の給与額は、20代では20万円台前半、30代では20万円台後半から30万円台となっています(時間外手当や休日出勤手当を含まない)。給与から、税金や社会保険料が差し引いた額、「手取り」にすると、20代では15万円から18万円、30代では19万円から22万円あたりが平均となります。手取り24万は、一般的に20代や30代では平均以上と言えるでしょう。

参考

平成30年賃金構造基本統計調査(全国)|厚生労働省

給料の手取り計算方法&平均給与の実態

手取り24万円でも貯金をするためのコツは?

手取り24万円で一人暮らしをしながらも、できれば毎月きちんと貯金もしたいものです。ここでは、手取り24万円でも貯金を確実に増やすためにできることについて紹介します。

月々の目標貯金金額を決める

まずは、1年の目標貯金金額を決め、そこから毎月いくら貯金していくかを計算しましょう。高すぎる金額を設定すると継続できなくなってしまうので、あくまでも現実的な目標設定を立てることがポイントです。生活スタイルや住む地域により差はありますが、「ためている人の貯金の理想割合」は手取りの約6分の1と言われています。手取り24万円であれば、4万円前後が目安です。月々の目標金額が決まったら、貯金を差し引いた残りの金額で生活をやりくりするように心がけましょう。

参考

無理なくお金をためる!挫折しない貯金目標の決め方のコツ|NHK

家賃は手取りの25%が目安

住む地域により異なりますが、一般的に手取りの25%が家賃の相場と言われています。手取り24万円であれば、75,000円が家賃の目安となります。できるだけこの金額内に家賃が収まるよう、住む地域や築年数などを比較してよい物件を探してみましょう。

参考

【手取り24万】家賃・貯金・年収・住宅ローン・生活(家族3人、子供1人)、結婚、小遣い|Re:START!第二新卒

できるだけ自炊を心がける

総務省統計局による単身世帯の食費の平均金額は約40,000円です。実はここから、外食費とお酒代を除くと約28,000円になります。たまに外食を楽しむのはいいですが、できるだけ自炊を心がけることにより、食費をかなり節約することができます。月々の食費の目標金額を設定し、目標金額内で工夫した献立作りにチャレンジしてみましょう。

参考

あなたの食費はどのくらい?世帯別の平均金額と食費節約術11選|エネチェンジ

固定費を見直す

固定費とは、日々の行動に関係なく一定額かかる費用のことです。固定費には、「住居費」「水道光熱費」「通信費」「保険料」などが含まれます。固定費を見直すことで、額が小さい場合もありますが確実に月々の出費を抑えることができ、長期的に見ると貯金額アップに効果的です。率先して着手できる固定費を見直す方法を紹介します。

  • 保険料を見直す。加入している公的健康保険や貯金でカバーできる内容を確認し、民間保険を必要最低限に抑える。
  • 自動車維持費を見直す。維持費の低い車を選ぶ、台数を減らす、所有せずリースで対応するなど、自分のライフスタイルも見直しながらできる費用は削減する。
  • スマートフォンのコスト削減。携帯電話のプランの見直し、大手キャリアから格安SIMへの乗り換えなど。

まとめ

手取り24万円の生活費内訳の目安や、手取り内で貯金を少しでも多く捻出するコツなどについて紹介しました。20、30代で手取り24万円だと、都内での一人暮らしも十分可能ですが、節約を意識していないとあまり貯金はできません。ぜひ月々の自分の生活費を見直し、無駄な出費はしないように気をつけましょう。

参考

平成30年分民間給与実態統計調査結果について|国税庁

20代後半で手取り24万なら平均以上だがどんな生活ができる?ボーナスは?|ジョブエモンの転職情報サイト

手取り24万円・家賃9万円〜10万円で一人暮らしできる?|CASANiA

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