山田養蜂場本社でNIB講座 新聞で読みやすい文章作り学ぶ

国定編集委員室次長(右端)から読みやすい文章の書き方などを学ぶ山田養蜂場の社員

 山陽新聞社による「文章の書き方講座」が27日、岡山県鏡野町市場の山田養蜂場本社で開かれ、社員約70人が新聞を手に、読みやすい文章の構成などについて学んだ。山陽新聞社が新聞を仕事に役立ててもらうため進めるNIB(ビジネスに新聞を)活動の一環で、県北での開催は初めて。

 国定啓人編集委員室次長が講師を務めた。第三者に事実を正しく伝えるためには「書く前に自分の思いや考えを整理することが重要」と指摘。書く手順としては、伝えたいことを箇条書きにした上で、優先順位を決め、知らせたい項目に具体的な例を盛り込むと分かりやすくなると説明した。

 「一文を短くする」「具体的に書くことで読み手が想像しやすく、伝わりやすくなる」といった読みやすい文章のコツも“伝授”。コラム「滴一滴」ついては「起承転結で成り立っており、文章構成の勉強としてぜひ読んでほしい」と呼び掛けた。

 津山市の男性(26)は「表現の仕方から構成まで多くのことを学べた。業務で文章を書く機会が多いので生かしたい」と話した。

 山田養蜂場での講座は20日と4月10日にも行われる。

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