【おもしろ小箱】 No.202「空の不思議な写真展~空に見えた珍しい光景~」

▲「はやぶさ」が流れ星のように輝きながら帰還した際の写真 写真/小惑星探査機「はやぶさ」の帰還(国立天文台はやぶさ観測隊 大西浩次撮影)

 この春、夕方の西の空に一番星として明るく輝いているのは金星です。一方、明け方の東の空には火星、木星、土星が見えていますが、1999年3月には、とても珍しい現象が見られました。夕方、西の空に水星、木星、金星、土星がこの順で並んで見えたのです。ちょうど一週間の曜日と同じ順番になっています。四つの惑星がこのような並び順で同時に見えることは、一生に一度あるかないかという珍しいものでした。夜空だけでなく、昼間の空にも「これは何だろう?」と不思議に思う現象に出会うことがあります。

 山口県立山口博物館では、これまでに当館へ寄せられた珍しい天体写真や映像をはじめ、空に見られた不思議な現象の写真などを展示するテーマ展を開催します。会期は2月11日(火・祝)から3月22日(日)です。この機会にぜひご覧ください。

山口県立山口博物館 学芸課天文担当 岩村 和政

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