LIXIL、空間コーディネートで建材販売強化

LIXIL(東京都江東区)は2月4日、インテリアコーディネーターの荒井詩万氏とコラボレーションし、建材販売を強化していくことを発表した。階段や収納などの販売を、空間全体のイメージを提示することで強化する。

コーディネートされた空間例として4種類を用意。例えば「Colorful & Luxury(カラフル&ラグジュアリー)」だと海外のインテリアをイメージ。黄色の壁の中の暗めの緑の建材をアクセントにし、クラシックな家具がなじみながらも、色鮮やかな空間としている。

LIXILではインテリア建材として「ラシッサ」シリーズを2018年から展開。建材の改良を行う。例えば階段は直線の桁タイプのカラーをアルミ色以外にブラックとホワイトを追加。ボックスタイプは踏板や蹴込板のバリエーションを増やし、5000種以上の組み合わせとした。現場でカットできるマグネット対応のアクセントボードや、抗菌の床なども用意している。

2月4日に東京都渋谷区で行われた記者発表会で、LIXILの国内建材部門でインテリア事業部長を務める古島照生氏は階段や床などインテリア建材について「2019年まで年間売上は600億円程度だが、しっかり伸ばしていきたい」とし、ターゲットについては「新築は30代の一次取得層、リフォームは幅広く訴求したい」と述べた。荒井氏は「空間のトータルコーディネートが重要で、顧客とイメージを共有したい」と述べた。今後は荒井氏とコラボしたプロモーションを実施。2月から全国17カ所の流通店で、施工者向けセミナーを行う予定としている。

コーディネートされた空間で撮影に応じる荒井氏(右)と古島氏

© 株式会社新建新聞社