新型コロナ 帰国者・接触者外来設置へ 長崎県内8カ所以上

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、県は4日、県庁で担当課長会議を開き、「帰国者・接触者外来」と「帰国者・接触者相談センター」を設置することを明らかにした。国の要請を受けた措置。感染疑いがある人を診療体制が整った医療機関に確実につなげるのが狙いで、早ければ今週中にも設置する。
 県医療政策課によると、発熱やせきなどの症状を有する人で、中国・武漢市を含む湖北省へ滞在歴がある人や濃厚接触した人などが対象。外来は県内八つの医療圏に各1カ所以上設置。感染症指定医療機関などを想定しており、一般の患者と接触しないよう診察室などを分ける。相談センターの設置場所は未定。感染の疑いがある人や家族から電話で相談を受け、医療機関につなげる。
 会議で県福祉保健部の中田勝己部長は「情報を共有し、まん延防止に努めたい」と述べた。

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