葛西臨海水族園 既存施設の保存活用は「再検討」

老朽化が進む東京・江戸川区にある葛西臨海水族園の建て替えに向けた有識者会議が開かれ、新しい施設を建てる計画が固まりました。ドーム型の施設など既存の施設については、保存を含めて再検討する方針が示されました。

葛西臨海水族園は東京都が1989年に開館した施設で、世界的な建築家の谷口吉生さんが設計しました。しかし施設の老朽化やバリアフリーに対応していないことなどから、東京都は最大280億円をかけて新しい施設を建てる方針を決めました。

都は2019年1月から建築や公共事業の専門家らと建て替えに向けた会議を開き、検討を進めてきました。最終回となった2020年2月5日の会議では、敷地内の別の場所に施設を建て替える計画案が了承されました。一方、既存施設については「新年度以降も在り方を改めて検討すべき」という提言が会議で示されました。

東京都は2020年度から既存施設の調査を始め、保存と活用について改めて検討を進める方針です。

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