2月6日、ロードレース世界選手権MotoGPに参戦するモンスターエナジー・ヤマハMotoGPは、マレーシア・セパン・インターナショナル・サーキットで2020年シーズンの参戦体制発表を実施。発表会ではライダーのバレンティーノ・ロッシとマーベリック・ビニャーレスが、2020年型ヤマハYZR-M1をお披露目した。
メインスポンサーを務めたスペインの大手通信業者モビスターとの契約が2018年で終了し、2019年からアメリカの清涼飲料水メーカー、モンスターエナジーを新たに迎えたヤマハのファクトリーチーム。
今年もチーム名をモンスターエナジー・ヤマハMotoGPとし、ヤマハのMotoGPマシンYZR-M1を使用。ロッシとビニャーレスのコンビが継続して参戦する。
9度のロードレース世界選手権タイトルホルダーのロッシは、2020年シーズンを最後に『ヤマハ・ファクトリー・レーシング・MotoGPチーム』のライダーとしての契約を終了。そのためファクトリーチームでの参戦はラストイヤーとなる。
ヤマハとロッシの関係は、MotoGPクラスでは2011~2012年を除き2004年から2020年まで15年間となる。そのうち4度ヤマハでチャンピオンを獲得している。
これまでに通算65度のポールポジション、115勝を獲得しており様々な記録を持つ。2021年以降も現役を継続するかについては未定だ。
ビニャーレスはヤマハからMotoGPに参戦して4年目となるライダー。2017年は3勝、2018年は1勝、そして昨年は2勝を挙げランキングは3位を獲得し好成績を収めている。
1月28日にはヤマハと2年間の契約延長に合意し、2022年までヤマハのファクトリーチームで戦うことが決定している。2021年以降はサテライトチームから参戦しているファビオ・クアルタラロとタッグを組む。
また、テストライダーには2019年に現役を引退したばかりのホルヘ・ロレンソを迎えることになった。ロレンソはヤマハで3度チャンピオンに輝いており、ドゥカティ、ホンダを駆った経験をもとにYZR-M1を開発していく。
発表会では、サーキット内のガレージがオープンし、2020年のMotoGPマシンであるYZR-M1がお披露目された。その後、レーシングスーツ姿のロッシ、ビニャーレスがヘルメットを持ち登場。
そしてチームスタッフやテストライダーのロレンソも出席しフォトセッションが行われる。
マシンのカラーリングは昨年からほとんど変更がなく、ブラックとブルーを基調としたデザインにモンスターエナジーのロゴが掲げられていた。
ロッシがヤマハのファクトリーチームで戦うラストイヤーとなる2020年。ロッシ、ビニャーレスの活躍、ロレンソによるマシン開発でチーム一丸となりタイトルを狙う。