レスリング部に入る予定だった? 元プロ野球選手・石井昭男さん 野球人生を回顧 三浦

自身の野球人生を振り返った石井昭男さん=三浦商工会議所

 神奈川県三浦市出身の元プロ野球選手、石井昭男さん(64)の講演会がこのほど、三浦商工会議所(同市三崎)で開かれた。石井さんは「人生一番の転機は東海大相模高に進学したこと」と回顧。別の高校でレスリング部に入る予定だったが家庭教師の助言で変更したと明かした。

 高校でポジションを聞かれた際、投手や内野手が多かったため、経験のない「外野手」と答え、それが奏功しレギュラーに起用された逸話も披露。故星野仙一氏とのエピソードも紹介し「野球のおかげで多くの人に出会えた」と語った。

 約80人の参加者は「スランプはなかったか」「スカウトで技術や体力面以外に何を見るのか」など次々と質問。石井さんの旧友も駆け付け、会場は同窓会のような雰囲気に包まれた。

 石井さんは市立三崎中出身。東海大を経てドラフト3位で中日ドラゴンズに入団し外野手として活躍。引退後は打撃コーチなどを務め、昨年10月に退団した。

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