裁縫技術伝え127年 長崎玉成高・生活技術科 閉科へ 今月8、15日 ファッションショーも今年で最後

本番を控え、立ち位置や動きを確認したリハーサル=長崎孔子廟

 長崎玉成高(長崎市愛宕1丁目、上村正和校長)の生活技術科が今年3月に閉科する。服飾デザインを学ぶ生徒らが自作のドレスなどを披露する「長崎玉成高ファッションショー」も今年で最後。2月8日と15日に開く最後のショーには、卒業生や家族らも出演し花を添える。
 同校は1892年に設立した前身の「長崎女子裁縫学校」が原点。時代によって名称は変わりながらも、実業教育に力を入れる同校の柱として、裁縫技術を127年間指導してきた。現在は同科に10人が学ぶ。
 ショーは、短大を開設した1953年から学生、生徒の成果を発表する場として始まり、通算で76回目。
 今回のショーは、会場に合わせて趣向を変え、8日の長崎孔子廟(びょう)(同市大浦町)ではチャイナドレスを中心とした約40点を披露する予定。6日に現地でリハーサルがあり、3年の毛利圭佑さん(18)は「普通の学校では学べない調理や裁縫が学べて良かった。卒業生の姉や、めいとの共演が楽しみ」と話した。
 短大時代に仕立てた着物を着て出演する卒業生の村上恵美さん(44)は「中学の恩師がショーを見に来てくれたのは良い思い出」と学生時代を振り返り「最後は派手に、ショーを盛り上げたい」と笑顔を見せた。
 8日は午後5時10分に長崎孔子廟、15日は同校ますみ記念館大ホールで同1時半に開演する。一般の人も入場できる

© 株式会社長崎新聞社