尾崎世界観(クリープハイプ)推薦! 芥川賞作家・金原ひとみ初の新聞連載小説『クラウドガール』が文庫化

金原ひとみが初めて新聞連載に挑み、 デビュー作以来の熱量で執筆された『クラウドガール』が文庫化され、 2020年2月7日(金)に発売される。 推薦文はロックバンド・クリープハイプの尾崎世界観。

ロックバンド・クリープハイプのヴォーカル・ギターであり、 作家として半自伝的小説『祐介』の著作などがある尾崎世界観と、 『蛇にピアス』で芥川賞を受賞して以来、 濃密な世界観と疾走感のあふれる文体で、 いくつもの作品を発表してきた金原ひとみ。 文芸誌上での対談をきっかけに、 互いの作品世界を認め合う仲になったお二人、 先日も金原から新曲「愛す」(ブス)への作品評を送ったばかり。 そして今回は、 最新の文庫作品に尾崎が推薦文を送った。

【推薦文】尾崎世界観(クリープハイプ)

精肉売り場に並んだ肉だ。 不健康な明かりに照らされた冷たい肉。 なかなか消えない血の生臭さと強さ。 それをどうにか誤魔化して食べる人間の滑稽さ。 読んだら悲しくて腹が減ってきた。

【内容紹介】 解説:綿矢りさ

刹那にリアルを感じる美しい妹・杏と、 規律正しく行動する聡明な姉の理有。 容姿も性格も対照的な二人は、 小説家の母に対しても、 まったく異なる感情と記憶を持っていた。 姉妹にしか分かりえない濃密な共感と狂おしいほどの反感が招く衝撃のラストとは?

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