大学生向け・履歴書にある緊急連絡先の正しい書き方の留意点とは?

履歴書で緊急連絡先といった自分の個人情報を書くときに迷うのが、正しい表記方法ではないでしょうか。どのようにして表記すれば良いか分からなくなってしまい、書いている途中で筆が止まってしまうという方もいることでしょう。

こちらの記事では、履歴書の緊急連絡先の書き方を中心に、書く上での留意点についてもご紹介していきます。

履歴書に緊急連絡先を記載する理由とは

履歴書の左上に位置する緊急連絡先の欄には、応募者の住まいや自宅、携帯の電話番号・メールアドレスなどといった個人情報を記載します。ほかにも、すでに親元を離れている人は、実家の住所も併せて記載します。

このように履歴書に緊急連絡先を記載する理由は、採用担当者が応募者と確実に連絡を取れるようにしておきたいためです。

例えば、自宅にいる時間が極めて少ない人だと、自宅に電話しても不在が続いて連絡が取れないというループが起こってしまいます。そんなときに応募者の携帯電話番号や実家の連絡先が分かれば、相手と確実につながりやすくなり、採用結果や選考案内の連絡もスムーズにできます。

なかには、個人情報をオープンにしたくないと思う方もいるかもしれませんが、このように「採用」関連の連絡用途として、緊急連絡先は漏れなく記載しましょう。

履歴書の緊急連絡先の正しい書き方8つ

履歴書の緊急連絡先の正しい書き方について、次の8つをピックアップします。ぜひ、ご参考にしてください。

住所欄の郵便番号と都道府県名を必ず記載する

履歴書の住所欄によくありがちなのが、郵便番号と都道府県名を省略する書き方です。「郵便番号や都道府県名を書かなくても、市町村からの住所でどうにか相手に伝わるだろう」などと思われるかもしれませんが、企業側から書類を郵送することもあります。郵便番号と都道府県名は、省略せずにしっかり書くようにしましょう。

固定電話と携帯電話番号は両方とも記載する

今の人たちは、携帯電話やスマートフォンを持っている人も大勢いるので、自宅の固定電話番号のほかにも自分の携帯電話番号を持っています。採用関連の連絡をしたくても通信障害が発生し、電話がつながらないという場合もあるので、それを想定した上で、緊急連絡先欄には固定電話と携帯電話番号の両方を記載しておきましょう。

住所は「丁目・番地・号」で統一する

履歴書の住所欄を書くときに、「本町1-23-4」「緑が丘123-1」「桜ヶ丘123」などとハイフンで区切って書いてしまう人もいますが、履歴書に関しては、「本町1丁目23番地4号」「緑が丘123番地1号」「桜ヶ丘123番地」といった「丁目・番地・号」で統一するのがルールです。

住所は部屋番号まで記載する

マンションやアパート住まいの郵便物は、部屋番号を省略しても届く場合(※集合住宅でも部屋数が少ない場合)もありますが、履歴書には部屋番号まで入れた正しい住所を記載しましょう。

正しいふりがなを振る

履歴書には、氏名欄と住所欄のそれぞれの上段にふりがなを入れる欄があります。この場合、履歴書に「ふりがな」と表記されていたら平仮名、「フリガナ」と表記されていたらカタカナで記載します。また、ふりがな(フリガナ)の振り方は、基本的に漢字の部分の上に記載し、名称で平仮名やカタカナがあってもその部分を省略せず、ふりがな(フリガナ)を振ります。

ふりがなを入れる例は、以下のとおりです。

記載例

実家住まいなら連絡先欄を「同上」と記載する

履歴書には、住所を書く欄が2ヶ所あります。一つは、現在の住まいである「現住所」欄。そして、もう一つは「連絡先(緊急連絡先)」欄です。実家住まいであれば、連絡先の欄は現住所と同じなので「同上」と記載します。

実家住まいでないなら連絡先欄に実家の住所を記載する

親元を離れ、実家住まいでない人は、恐らく実家の住所まで記載する必要がないと思う人もいることでしょう。

しかし、応募者本人とコンタクトが取れなくなった場合に実家へ連絡することもあります。もしものときのためにも、実家の住所を記載しておきましょう。

メールアドレスは、フリーアドレスを記載する

履歴書には、住所や電話番号のほかにもメールアドレスを記載する欄があります。最近の採用における選考連絡は、電話ではなく基本的にメールで連絡することが多いです。

メールアドレスは、パソコンとスマートフォンの両方でチェックできるGmailなど、いわゆるフリーメールを記載するのが一般的です。

履歴書の緊急連絡先を書くときの留意点3つ

履歴書に緊急連絡先を書くときは、以下のことに留意しながら作成しましょう。

「同じ」ことを示し、記載する場合

書類などで「同じ」内容を意味するワード(「同じ」「同上」「同左」など)や記号(「々」「〃」など)を見かけたことがあるかもしれません。

履歴書の緊急連絡先で「同じ」と意味することを書く際は、「同上」を入れるのがルールです。なお、同じを意味する「〃」は、履歴書のような正式な書類では使わないので注意しましょう。

電話番号の表記

紙ベースでもネットでも、電話番号の表記についてはカッコで括ったり、「ー(ハイフン)」で区切ったりします。

履歴書の電話番号に関しては、記入欄にすでにハイフンが入っていたり、ハイフンなどの記号が何もなかったりしてさまざまです。その際には、履歴書のフォームに基づいて記載しましょう。

履歴書の電話番号の表記

  • 電話番号表記に何もない場合:ー(ハイフン)で区切って記載
    例)01-2345-6789
  • 電話番号表記に左カッコがある場合:「( )」に市外局番を記載、
    それ以下はー(ハイフン)で区切って記載
    例)(012)345-6789
  • 電話番号表記に中央カッコがある場合:「( )」に市内局番を記載
    例)012(345)6789

連絡先欄を空欄にしない

履歴書の緊急連絡先で、実家住まいの場合は、記載内容が上段の現住所欄と同じになるため空欄にするという方もなかにはいるかもしれません。

ここを空欄にすると、採用担当者から理由を聞かれる場合もあるので、先の項目でも触れたとおり「同上」を忘れずに記載しましょう。

参考:履歴書全般で間違えやすい項目3つ

こちらの章では、履歴書を書く上で間違えやすい項目を3つご紹介します。

日付欄は和暦または西暦のいずれかに表記を統一する

履歴書では、生年月日のほかにも学歴・職歴や取得資格などで年月日を表記します。和暦と西暦のどちらを使っても構いませんが、必ずどちらかに統一しましょう。

また、私たちが日々目にする手紙や書類には、「令和2年」を省略した「R2年」という表記もありますが、履歴書では省略した表記は基本的にダメなことになっています。

内容に応じて算用数字と漢数字を使い分ける

履歴書には、番地や電話番号といった数字を多く使います。履歴書は横書きのフォームとなっていますので、基本的に算用数字の表記になります。

ただし、学校名や学部名に「第一高等学校」「第一文学部」など漢数字が含まれている場合は例外です。これらの名称は固有名詞扱いとなるので、算用数字に置き換える必要はありません。

手書きの場合、修正テープでの修正はNG

手書きの履歴書を書く際に間違って記載することもあるでしょう。その場合、修正テープや訂正印を用いて修正したものを提出すると採用担当者に悪い印象を与えるので、間違えたら一から書き直しましょう。

まとめ

履歴書に緊急連絡先を記載する理由は、応募者が自宅の住所や携帯電話の番号など複数の連絡先を記載することで、緊急の有無に関係なく採用担当者との連絡をしやすくするためです。実家住まいでないという方は、実家の住所や電話番号を書くことで、応募者本人に何かがあっても実家に連絡が入る流れとなっています。

また、履歴書の緊急連絡先を書く上で、住所は都道府県名から記載するなどいくつかのルールがあります。採用担当者に配慮した書き方もあるので、それらをしっかりと知っておくことが大切です。

参考

看護師の転職 応募書類の書き方 [看護師の転職]| All About

重要なお知らせ(通信障害等) : (回復報)台風18号の影響により、一部地域でドコモの携帯電話がご利用できない状況について|NTTドコモ

2018年12月6日に発生した携帯電話サービスの通信障害に関するおわび|ソフトバンク

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