小田急電鉄4~12月期連結決算、純利益22.7%減 

小田急電鉄

 小田急電鉄(東京都)が7日発表した2019年4~12月期連結決算は、純利益が前年同期比22.7%減の216億2800万円だった。台風19号の影響で箱根エリアの売り上げが26億2900万円減少した。

 箱根登山鉄道は、昨年10月の台風による土砂崩れで橋脚が流失するなどし、箱根湯本─強羅間の運転を見合わせている。今年秋頃の全線再開を目指すといい、同社は修繕・復旧に要する費用などとして13億8700万円の特別損失を計上。20年3月期業績予想の純利益を325億円から280億円に下方修正した。

 箱根大涌谷周辺の噴火警戒レベル引き上げに伴う箱根ロ-プウェイの運休も減収の要因となった。昨年10月に全線で運転を再開したが、足元では新型肺炎の感染拡大で訪日外国人客(インバウンド)の動きが鈍くなっている。同社は「引き続き情勢を注視したい」としている。

 第3四半期の売上高は1.2%増の3932億1900万円、営業利益は17.2%減の363億8300万円だった。不動産業は賃貸部門で新規物件が寄与し売上高が伸長。流通業は百貨店の人員最適化を進め営業利益が33.7%増えた。

© 株式会社神奈川新聞社