クラスメソッドとオカムラ、ウォークスルー決済店舗用什器「センサーゴンドラ」を共同開発

昨今のキャッシュレス化を背景に、店舗運営の省人化・効率化が期待できるウォークスルー決済店舗が注目されている。ウォークスルー決済店舗は、専用のアプリやQRコードなどを使用して来店者の位置を特定し、天井に設置した様々なセンサーで買い物客の行動を測る。棚や什器に取り付けられた重量センサー等で、どの商品をいくつ取ったのかを把握し、あらかじめ登録した方法でのキャッシュレス決済により購入を完了する。これにより、買い物客のレジ待ちが解消するため、利便性・快適性が向上する。また、店舗運営側は、来店者を特定して課金するため盗難被害の減少、人件費の削減が可能となる。このような中、クラスメソッド株式会社と株式会社オカムラは、ウォークスルー決済店舗用什器「センサーゴンドラ」を共同開発した。センサーゴンドラは、ウォークスルー決済店舗に必要な重量センサーを棚板とフックに組み込んで、配線を簡易化した什器システムである。購入する商品や個数を判別するために必要な重量センサーを棚板とフックに組み込んでいるため、陳列什器へ後付けする重量センサーで課題であった、陳列スペースが狭くなる、フック陳列に対応できない、配線が煩雑なため簡単に棚やフックの変更ができないなどの問題を解決する。また、店舗用陳列什器のオカムラ社内規格に合わせているため、店舗に導入済みの店舗用陳列什器「ゴンドラ」に取り付けることができる。共同開発した「センサーゴンドラ」は、下記の種類がある。

  • 重量センサー付きフック2種フック商品や穴がついた袋菓子などをフック陳列する際に使用する、重量センサーが組み込まれたフック。バーに取り付け可能なバー用と、ネット(縦横格子)に取り付けができるネット用の2種がある。2020年1月からクラスメソッドが運営する「Developers.IO CAFE 秋葉原店」で試験運用を行っている。
  • 重量センサー付き棚板2種重量センサーが組み込まれた棚板。常温用と冷蔵用の2種がある。

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