モラレスが現役引退を表明 通算213本塁打のスラッガー

日本時間2月8日、通算213本塁打の実績を誇るケンドリズ・モラレスは、ESPNのマーリー・リベラによるインタビューのなかで現役引退を正式に発表した。モラレスは「キューバ時代から長い間、野球をプレイしてきたことによって家族と過ごす時間の多くを犠牲にしてきた。それが引退を決断した理由の一つなんだ」と語り、家族と過ごす時間を大切にするために現役引退を決断したことを明らかにした。

2004年にキューバから亡命したモラレスは、ドミニカ共和国の居住権を取得してエンゼルスと契約。2006年にメジャーデビューを果たし、2009年には打率.306、34本塁打、108打点、OPS.924の好成績をマークしてアメリカン・リーグのMVP投票で5位にランクインした。翌2010年もチームの主砲として活躍を続けていたが、5月29日(現地時間)に放ったサヨナラ満塁本塁打をきっかけにキャリアが暗転。大喜びでホームベースに飛び込んだモラレスは左足首骨折の重傷を負い、2010年シーズンの残りと2011年シーズンを棒に振ることになった。

2012年に戦列復帰を果たし、エンゼルス、マリナーズ、ツインズ、ロイヤルズ、ブルージェイズでプレイした2018年までの7年間でシーズン20本塁打以上を6度記録。ロイヤルズ時代の2015年に106打点、2016年に30本塁打をマークしたが、2009年ほどの好成績を残すシーズンは訪れなかった。なお、2015年はキャリア唯一のワールドシリーズ制覇を経験しただけでなく、シルバースラッガー賞とエドガー・マルティネス賞(最優秀指名打者賞)を受賞している。

35歳で開幕を迎えた昨季は、アスレチックスとヤンキースの2球団合計で53試合のみの出場に終わり、打率.194、2本塁打、12打点、OPS.566と自己ワーストの成績に低迷。13シーズンの通算成績は1289安打、打率.265、213本塁打、740打点、OPS.780となっている。

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