ベッツ&プライス含む大型トレード ツインズ除外の可能性も

日本時間2月5日にムーキー・ベッツとデービッド・プライスがレッドソックスからドジャースへ移籍する大型の三角トレードが合意に達したことが報じられたものの、このトレードは依然として正式発表には至っていない。日本時間2月8日にはツインズがこの三角トレードから除外される可能性が浮上する事態となっている。今後の交渉内容次第では、前田健太(ドジャース)のツインズ移籍は白紙に戻される可能性がありそうだ。

今回の三角トレードでは、ドジャースがレッドソックスからベッツとプライスに加えて金銭、ツインズがドジャースから前田を獲得し、レッドソックスにはドジャースからアレックス・ベルドゥーゴ、ツインズから有望株右腕のブルスダル・グラテロルが移籍する予定になっていた。しかし、トレード成立前の身体検査の段階で、グラテロルに関して問題が発生。レッドソックスがグラテロルの故障歴などから「将来的に先発で起用するのは難しく、リリーフで使うことになる」と判断し、追加の選手または金銭を要求したため、トレードは暗礁に乗り上げている。

レッドソックスとドジャースは今回のトレードを成立させたいと考えており、なんとかしてトレードをまとめる方向で動いている。MLB公式サイトのマーク・フェインサンドによると、今回のトレードは「成立しない可能性よりも成立する可能性のほうが高い」という。また、MLBネットワークのジョン・ヘイマンは、レッドソックスとドジャースがツインズを除外してトレードを成立させる可能性があることに言及。純粋な2球団間のトレードとするか、あるいはツインズ以外のチームを加える形での三角トレードとする可能性があるようだ。

今回のトレードは、レッドソックスが若手有望株の獲得を希望し、若手有望株の放出に消極的なドジャースが自軍の若手有望株の代わりにツインズからグラテロルを引っ張ってくることによって合意に達したと見られる。よって、ドジャースが自軍の若手有望株の放出を決断するか、ツインズ以外のチームからグラテロルに代わる若手有望株を引っ張ってくることができれば、一気に成立に向かうだろう。今後の交渉次第ではあるものの、前田がドジャースに残留する可能性はゼロではなさそうだ。

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