「九州オルレ」に島原認定 長崎県内3例目 交流人口拡大に期待

九州オルレに認定された島原市のコースの一部。後方は平成新山=島原市

 九州の魅力的なトレッキングコース「九州オルレ」に、島原市が追加された。長崎県内では平戸、南島原両市に次ぎ3例目で、九州全体で23コースとなった。古川隆三郎市長は、「南島原市と連携したイベントを開きたい。半島内の滞在日数増加につながる」と交流人口拡大に期待感を示した。2月23日から利用でき、当日はオープニングセレモニーも開く。
 九州観光推進機構が2012年、韓国などからの訪日客誘致を目的に認定を始めた。オルレは韓国・済州島の方言で「家に帰る細い道」を意味する。地元の社団法人済州オルレが提案、人気の観光プログラムとして定着しているという。
 市観光おもてなし課によると、コース認定には▽徒歩で景観の変化が楽しめる▽未舗装の道路が含まれる-といった基準を満たす必要があり、島原市は14年度から毎年コースを変えて申請していた。
 同市のコースは島原港ターミナルからひょうたん池公園までの約10.5キロ。所要時間は3時間半から4時間程度で、高低差は約200メートル。貴重な地形や地質を備えた自然公園「ジオパーク」を巡り、湧水地「われん川」や平成新山を望む景色が評価されたという。
 18年度、既存21コースを国内外の計約6万2千人が利用。同市では、年間利用者は3千人程度を見込んでいる。

© 株式会社長崎新聞社