旅行中はなぜむくみやすい?
旅行先でむくみを感じることってありませんか。
せっかくの旅行も、むくみで体が重いと存分楽しめませんよね。
旅行中にむくんでしまう原因は1つではありません。
様々な要素が絡み合ってむくみが悪化してしまうので、それぞれに対策を講じる必要があります。
ここでは、現役CAで栄養士でもある神原李奈が、旅行中に潜むむくみの原因とその予防・解消法を身体・栄養の側面から解説いたします。
1. 移動中にこまめに体を動かす
飛行機や車などでの長時間移動のあと、脚がむくんだ経験がある方は多いのではないでしょうか。
人は長い時間座りっぱなしでいると、重力により下半身に水分がたまり、むくみやすくなります。
そうならないためには、こまめに体を動かすことが大切です。
特にふくらはぎはポンプ機能を担っているため、脚を動かすのは有効です。
車での移動であれば、サービスエリアで休憩がてらお店を見て回るなど、少し歩くと良いですよ。
飛行機であれば、お手洗いに立ったついでに足首をまわしたり、軽い屈伸運動をしたりすると良いでしょう。
特にふくらはぎを意識して動かしてみてくださいね。
血行が促進され、むくみが改善されますよ。
2. カリウムを含む食材を積極的に摂る
旅行先での食事は楽しみのひとつ。
だからこそ、ついつい食べ過ぎてしまうこともありますよね。
しかし、それがむくみの原因になっている可能性があるのです。
なかでも味付けの濃い料理による塩分の摂りすぎは、むくみに繋がります。
レストランで料理を選ぶ際は、味付けの濃いものばかり選ばないだけでなく、カリウムを多く含む野菜や果物を積極的に摂るように心がけましょう。
具体的には、のり、わかめ、こんぶ、大豆、ほうれん草、小松菜、アーモンド、ピーナッツ、アボカド、バナナなどにカリウムは多く含まれています。
食べ過ぎ防止のためには、よく噛んでゆっくり食べるのもポイントです。
また、実は飛行機の中でむくむ原因として機内食も関係している可能性があります。
というのも、上空でも美味しく感じられるよう、通常より少し濃い目の味付けになっていると言われているからです。
機内食にチョイスがあるのであれば、ステーキのようなできるだけシンプルな味付けの料理をメインに選んだり、先ほどもお伝えしたようにカリウムを含む食品をとったりするようにしましょう。
3. 湯船に浸かり体をあたためる
体が冷えると血行が悪くなり、むくみます。
ホテルでは、シャワーで汗を流すだけでなく、バスタブがあれば是非お湯に浸かってくださいね。
芯から身体が温まると、寝つきも良くなりますよ。
わたしは、38℃くらいの少しぬるいと感じるくらいの温度で、25〜30分ほど浸かるようにしています。
もしも体が冷えていて、熱めのお湯に浸かりたい場合は、5分程度にしてくださいね。
高温で長時間浸かるのは体への負担が大きいからです。
ちなみに湯船の中でもお風呂上がりでも好きなタイミングで良いですが、体が温まり血行が良い状態でマッサージを行うと効果的です。
海外だと湯船に浸からないという意見もよく聞きますが、わたしは海外でもなるべく湯船に浸かるようにしています。
そのおかげでロングフライトの翌日でもむくみを引きずることはなく、睡眠もしっかりとれるため現地でもアクティブに過ごせています。
むくみ対策をしっかりして、軽やかで楽しい旅を!
むくみの原因を知ってその対策がしっかりとできていれば、旅先でむくみに悩まされることはありません。
今回紹介した方法を参考にしていただいて、軽やかな体で旅行を思いっきり楽しんできてくださいね。