期間拡大、「風魔NINJA月間」を初開催 小田原

特典グッズなどを手にイベントをPRする関係者=小田原市役所

 2月は「ニン(忍)の月」─。こう銘打って小田原では初めての「風魔NINJA月間」が展開中だ。例年はニン・ニン・ニンの2月22日を「忍者の日」としてその前後の数日にイベントを開いてきたが、今年は期間を1カ月に拡大。主催者は「将来は参加団体を増やし、小田原の町じゅうで開催できれば」と意気込んでいる。22日には中心街を“歩行者天国”にした1日限定イベント「風魔NINJA遊園地」も行われる。

 戦国期、関東に覇を唱えた小田原北条氏には、諜報(ちょうほう)活動や破壊工作などを担った忍者「風魔一党」が仕えていたとされる。小田原市などはこの風魔忍者を観光資源とし、5年ほど前から忍者イベントを開いてきた。地元では欧米人らにも定着してきたとの手応えもある。

 一連のイベントは「小田原駅前商店会」「お堀端商店街振興組合」でつくる「小田原城本通り活性化協議会」と市観光協会の共催。駅前の中心市街地とお堀端通りでさまざまなイベントを展開している。

 17の協力店舗(8日からは18店舗)に対し、忍者をモチーフにした商品の販売を依頼。カフェでは「忍者弁当」や「忍者カレー」、衣料品店では「忍法エコバッグ」などを販売。せんべい店で購入できる「忍者せんべい」は、のりを使って忍者の顔を表現している。

 また、週替わりで対象店が代わるスタンプラリーは、協力店舗などで配っている用紙に全6カ所のスタンプを押すと風魔忍者のイラストが完成し、特典がもらえる。小田原城址公園内のNINJA館では、忍者装束を着ることもできる。

 22日の「遊園地」は、お堀端通りの一部約200メートルの通行をストップ。午前11時から午後2時にかけて、忍者ショーや現役で活躍する忍者のトークショーのほか、手裏剣投げやまきびしの上を歩くタイムを競うレースなどが体験できる。

 月間来場者1万人を目標とする同協議会事務局は「忍者はどんな店でも協力できるコンテンツ。今後も参加団体を増やしていきたい。目標は小田原城の総構内すべての団体で開催」と、戦国期に周囲9キロに及んだ巨城にちなんだ夢をぶち上げている。

 問い合わせは、同協議会事務局の杉崎さん、電話090(4964)7872。

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