育てたイチゴ、味も格別 あさぎり町の老人ホームで収穫祭

収穫したイチゴを手にする「りゅうきんか」の利用者たち=あさぎり

 あさぎり町の特別養護老人ホーム「りゅうきんか」で5日、介護予防などを目的に施設内で栽培していたイチゴの収穫祭があり、施設を利用する高齢者が収穫したイチゴを味わった。

 施設では、介護予防や高齢者の生きがいづくりのために、昨年10月からイチゴの栽培に初めて取り組んだ。プランター約70個を使ってビニールハウス内で育て、利用者は水やりや交配などを手伝った。

 収穫祭には、利用者ら約60人が参加。プランターの一部を室内に移動し、イチゴを丁寧に摘み取った。収穫したイチゴを頬張り、高齢者たちは「おいしい」と笑顔を見せていた。

 権頭重賢施設長は「農業を通じて高齢者や地域の人たちをつなぎ、介護予防や地域貢献に取り組みたい」と話した。(園田琢磨)

熊本日日新聞 2020年2月7日掲載

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