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長崎市は10日、核兵器廃絶や平和意識の啓発のため国境を越えて活動する「長崎平和特派員」として、マレーシアのマラヤ大学東アジア研究所のナスルディン・アキール准教授(56)を認定した。認定は25件目(個人24人、団体1)。
ナスルディン氏は国際関係学や東アジアの安全保障が専門。2006年からは「アジアの若者による平和ネットワーク構築プログラム」(国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館主催)に関わり、学生の相互派遣などを担当している。
09年に同館などがマレーシアで開いた海外原爆展、19年の「家族・交流証言者」の同国派遣などにも尽力。原爆被害を現地で伝えるための活動を続けている。
長崎市平野町の長崎原爆資料館で田上富久市長から認定証を受け取ったナスルディン氏は「平和に対する若い世代の意識を高め、長崎とマレーシアの関係も強固にしたい」とあいさつ。被爆75年に合わせ、マラヤ大でセミナー開催を計画していることを明かした。田上市長は「平和をつくる仲間としてともに活動してほしい」と激励した。