田平を花いっぱいに 平戸 少年団がサクラ植樹

サクラの苗木に土をかぶせる子どもたち=平戸市田平町

 長崎県平戸市田平町の市立田平南小(森本克彦校長、58人)でつくる「田平南小緑の少年団」の4年生10人がこのほど、近くの同町下寺地区にサクラの苗木約20本を植えた。
 同校は市内唯一の緑の少年団として2017年の発足以降、校内への花の植樹や地元の道の駅などにプランターを贈る活動に取り組む。同地区には老木のサクラが多く、新たな苗木の植樹を通じ次世代の郷土愛も育もうと初めて実施した。
 この日は同少年団の浦田盛隆副団長(77)の呼び掛けに応じた地域住民らも参加。児童は山を伐採した約200平方メートルの斜面地で、「田端」などのサクラの苗木を風で飛ばされないよう支柱で固定し、水を与えた。
 山野琉菜さん(9)は「大きく育って地域が花でいっぱいになってほしい」と笑顔。今後、年2回ほど児童らが水やりに通い、4~5年後に開花する見込みだ。

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