ベッツ放出のRソックス ピラーとメジャー契約へ

日本時間2月12日、MLBネットワークのジョン・ヘイマンは、レッドソックスがフリーエージェントの外野手、ケビン・ピラーとの契約合意に近付いていることを報じた(おそらくメジャー契約)。ムーキー・ベッツをトレードで放出したあと、レギュラーの外野手3人(アンドリュー・ベニンテンディ、ジャッキー・ブラッドリーJr.、アレックス・ベルドゥーゴ)がいずれも左打者となり、「右打ちの外野手」が補強ポイントとなっていたレッドソックスだが、それにピタリと当てはまる人材の確保に成功したようだ。

現在31歳のピラーは、主に中堅手としてプレイしてきたものの、外野3ポジションでの出場経験があり、「左打ちの外野手トリオ」をサポートするバックアップ役としてはうってつけの存在と言えるだろう。特にハイレベルな守備力には定評があり、ゴールドグラブ賞の受賞経験こそないが、ブルージェイズ時代の2015年には「ウィルソン年間最優秀守備選手賞」に中堅手部門で選出。その守備力の高さは、暫定監督に昇格したばかりのロン・レネキーにとって心強い戦力となるはずだ。

昨季のピラーは、開幕直後にブルージェイズからジャイアンツへトレードされ、2球団合計で161試合に出場して打率.259、21本塁打、88打点、14盗塁、OPS.719を記録。本塁打、打点、長打率(.432)、OPSなどの各部門でキャリアハイを更新したが、わずか18四球(うち敬遠4)、出塁率.287という打撃の粗さが敬遠されたのか、2月に入っても契約を得られない状況が続いていた。新天地のレッドソックスでは、レギュラーの座を保証されているわけではなく、「4人目の外野手」あるいは「ベルドゥーゴとのプラトーン要員」という立場からスタートすることになりそうだ。

なお、レッドソックスのピラー獲得が実現すれば、レッドソックスは正中堅手にピラーを据え、ブラッドリーJr.の放出に動く可能性もある。ブラッドリーJr.は今季の年俸が1100万ドルで、今季終了後にフリーエージェントとなる予定である。

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