ネットバンキングのメリットは?手数料も手間も削減して貯める仕組みを作ろう

お金を下ろすのも振り込むのも、いつもATMという人、いませんか? もしかしたら余計な手間やお金がかかっているかもしれません。ネットバンキングを使えば、手数料も手間も大きく削減できるからです。

ネットから入出金情報の確認や振り込みができる、ネットバンキング。もう何年も前からやっている人もいる一方で、「気になりつつも、まだ始めていない……」「よくわからなくて、今さら誰にも聞けない」という人も、きっと密かにいるはず。

何が得でどんなことができるのか、気をつけるべきことなどを知って、ぜひ今から始めてみましょう。


ATMに行く時間や並ぶ時間を節約できる

忙しい中、わざわざATMに出向き、行列に並び、入出金を確認したり、振り込んだりというのは、時間も手間もかかりますよね。

ネット上で銀行と取引ができるのがネットバンキングです。家にいながら、電車に乗りながら、PCやスマートフォンで入出金の確認や振り込みができます。定期預金の預け入れや解約もできます。

ネットバンキングを始める際には、銀行の口座番号とは別に、IDやパスワードを発行してもらいます。ログインをすると、通帳に記載された最新情報を確認でき、そのままネット上で振込みをすることもできます。

スマホアプリを出しているところもあり、よりスムーズに使えるのがメリットです。

ネットバンキングなら手数料を抑えられる

どこでも利用できるという便利なネットバンキングには、「手数料が安い」というメリットもあります。

最近は、金融機関の手数料に大きな動きがあります。一般的に、窓口やATMを利用する際の手数料が上がっており、ネットバンキングでの手数料が下がっているということ。

窓口やATMはどうしてもコストがかかるため、金融機関側としては、利用者にどんどんネットバンキングに移行してもらいたいという思いが垣間見えます。

振込手数料は、高い順に並べると、窓口>ATM>ネットバンキングというのが一般的。せっかくネットバンキングが安く設定されているので、利用しない手はありません。

あるメガバンクでは、3万円以上のお金を他の銀行へ振り込む際の手数料が、窓口では990円、ATMで現金なら660円、ATMでキャッシュカードなら440円という大きな金額です。ネットバンキングなら基本的に440円ですが、残高などの条件をクリアすれば、最大で月4回まで無料です。

400円程度といっても、10回で4000円ですから大きな金額です。特に超低金利時代の今は、利子によって大きく増やすのが難しいので、手数料を節約することが賢い方法です。

危ない目に合わないように自分で守る

とはいっても、「ネットでお金を扱うのは、ちょっと怖い……」と躊躇している人、いるのではないでしょうか。IDやパスワードを盗まれてしまい、勝手にお金を引き出されてしまっては心配です。

以前、銀行のセキュリティ担当の人にお話を伺ったことがありました。銀行側としては、セキュリティは生命線。万一セキュリティの問題が起きてしまったら銀行の存続にかかわる大問題となってしまうため、かなりのお金と労力をかけて対策をしているそうです。

とはいえ、何事にも「絶対」はありません。私たちがしっかりと守ることも必要不可欠です。

よくある落とし穴が、銀行を装った偽メールに書いてあったリンク先にアクセスして、IDとパスワードを盗まれてしまって、お金を引き出されてしまうケース。また、電話がかかってきて、銀行の担当者だと思い込んで、パスワードなどを話してしまうケース。

これらを防ぐには、ネットバンキングを利用する際に、メールのリンク先などから飛ぶのではなく、正しいURLを入れたり、正しいトップページからアクセスしたりすること。また、銀行の担当者から電話があっても、パスワードを聞くと言うことはまずないので、「おかしいな」と思ったら、一度電話を切り、公式の電話番号に再度こちらからかけなおしましょう。

最初の手間を乗り越えて、便利な生活を

何事も、新しいことを始めるのはちょっと面倒なもの。「間違ったらどうしよう」「今すぐ急ぎで必要なわけではないし……」と思っていると、月日はあっという間に過ぎていってしまいます。

実際にネットバンキングを始めた人から、「ネットバンキングなんて、しなければよかった」「やっぱりATMで振り込むのが一番。ネットバンキングは一切やめた」などという声は、今のところ聞いたことがありません。

一歩踏み出してみて、最初の手続きという手間を乗り越えれば、どこでも利用できて、手数料も格安になるという、便利な生活が待っています。まずは、給与振込口座の銀行で、ネットバンキングを始めてみてはいかがでしょうか。

© 株式会社マネーフォワード