Eta Computeが世界で最もエネルギー効率の高いエッジAIプロセッサーの製品版を発表

本ソフトウエア・プラットフォームおよびプロセッサーは環境、音声、運動、画像センサーを備えたエッジ・デバイスの人工知能に理想的です。

米カリフォルニア州ウエストレークビレッジ--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- 革新的新プラットフォームを用いたモバイルおよびエッジ・デバイスへの機械学習の提供に注力するEta Computeは、世界初の埋め込みセンサー・アプリケーション向けAIマルチコア・プロセッサーECM3532の製品版を初出荷したと発表しました。この独自のマルチコア・デバイスは、当社特許取得済みの連続電圧・周波数スケーリング(CVFS)を特徴とし、多くのセンサー・アプリケーションでマイクロワットのオーダーの消費電力を実現します。

Eta ComputeのECM3532は、常時オンの画像およびセンサー・アプリケーション向けのニューラル・センサー・プロセッサー(NSP)です。本プロセッサーは、カリフォルニア州サンノゼで2月12、13日に開催される2020 tinyML Summitでサムスン電子により展示されます。Eta ComputeはtinyMLのゴールド・スポンサーで、画像認識やその他のエッジ・センサー・アプリケーション向けにECM3532のデモを行います。tinyMLコミュニティー全体の目標は、ネットワーク・エッジで超低電力の機械学習を可能にすることです。

Eta Compute最高経営責任者(CEO)のテッド・テュークスベリーは、次のように述べています。「当社のニューラル・センサー・プラットフォームは、業界最低の消費電力プロファイルでより多くの処理を実現するソフトウエアとハードウエアの完全なプラットフォームです。これにより、数多くのIoT民生用・産業用アプリケーションの障壁となっているバッテリー容量の問題は実質的になくなります。当社顧客が開発している数多くのアプリケーションの中の第1弾が今年中に市場に登場することを楽しみにしています。」

Eta ComputeのECM3532ファミリーはAIをエッジ・デバイスに導入し、センサー・データを特に音声、活動、ジェスチャー、音声、画像、温度、圧力、生体情報アプリケーション向けの実用的な情報に変換します。本プラットフォームは、バッテリー寿命の延長、反応時間の短縮、セキュリティーの向上、正確性の向上といったエッジ・コンピューティングの最も重要な課題を解決します。

セミコ・リサーチの社長で創業者のジム・フェルダン氏は、「当社は無線通信の電力消費、待ち時間、データ生成は全て、多くのセンサー・アプリケーションを制限してしまう要因だと考えています。Eta Computeのプラットフォームが市場に登場するのは素晴らしいことです。同社の技術は、私がこれまで目にしたどの技術よりも桁違いに電力効率が良く、エッジ環境で必ずAIを実現するでしょう」と述べています。

ECM3532

当社のスタンドアローンAIプラットフォームは、フラッシュ・メモリー、SRAM、I/O、周辺機器、機械学習ソフトウエア開発プラットフォームを備えたマルチコア・プロセッサーを備えています。特許取得済みのCVFSは、エッジ・デバイスのパフォーマンスと効率性を大幅に向上させます。セルフタイム型CVFSアーキテクチャは、自動的・連続的に内部クロック速度と供給電圧を調整して作業負荷のエネルギー効率を最大化します。ECM3532マルチコアNSPは、ともにCVFSを備えたMCUとDSPを組み合わせることで実行を最適化して効率を最大化するため、IoTセンサー・ノードに理想的なソリューションとなっています。

主な特徴:

  • 5x5mm 81ピンBGA
  • 常時オンのアプリケーションでアクティブ消費電力がわずか100μW
  • 256KB SRAM、512KBフラッシュを備えたArm Cortex-M3プロセッサー
  • 機械学習加速のための96KB専用SRAMを備えた16bit Dual MAC DSP
  • ECM3532へのシームレスなモデル統合のためのTensorFlowインターフェースを備えたニューラル開発SDK

パートナーのコメント

グーグルのリサーチャーでtinyML団体の共同総議長を務めるピート・ワーデンは、「業界、学会、新興企業、政府研究機関の専門家がエコシステム全体を前進させるために技術革新を共有するtinyMLで、低電力機械学習向けの革新的な製品を目にできることに感激しています」と述べています。

エッジ・インパルスの最高経営責任者(CEO)を務めるザック・シェルビー氏は、「我々はECM3532とセンサー・アプリケーションの機械学習におけるその効率性に驚いています。現実世界を理解するためデータを集め、信号処理、ニューラル・ネットワーク、異常検出を備えたモデルを構築することにより機械学習を組み込みデバイスに導入する開発者の力を変革する我々のTinyMLライフサイクル・ソリューションに、ECM3532は理想的です」と述べています。

Himax Image Sensors(ハイマックス・イメージング) CTOのAmit Mittra氏は、次のように述べています。「ハイマックス・イメージングのHM01B0と新製品のHM0360は、自律運転モードと消費電力、待ち時間、システムのオーバーヘッドを削減する先進機能とを備えた業界で最も低電力の画像センサーです。当社の画像センサーはミリワット以下のレンジで動作可能で、Eta ComputeのECM3532のような低電力マルチコア・プロセッサーと組み合わせた場合、開発者は1ミリワット以下で画像推論を実行するエッジ・デバイスを迅速に配備できます。」

詳細情報はEtaCompute.comでご覧いただくか、電子メールで当社info@etacompute.com宛てにご連絡ください。

Eta Compute Inc. について

Eta Computeは、革新的な産業用・民生用アプリケーションの障壁となっているバッテリー容量の問題をなくす最も効率的なAI処理を提供します。当社の特許取得済みの連続電圧・周波数スケーリング(CVFS)技術は世界で最も低電力な組み込みプラットフォームを提供し、電力の制約がある製品に比類のない機械知能をもたらします。

当社は2018年にARM TechConにおいて、デザイン・イノベーション・オブ・ザ・イヤーとベスト・ユース・オブ・アドバンスト・テクノロジーズ賞の両方を受賞しました。

本記者発表文の公式バージョンはオリジナル言語版です。翻訳言語版は、読者の便宜を図る目的で提供されたものであり、法的効力を持ちません。翻訳言語版を資料としてご利用になる際には、法的効力を有する唯一のバージョンであるオリジナル言語版と照らし合わせて頂くようお願い致します。

Contacts

Corridor Communications, Inc.
Phyllis Grabot, 805.341.7269 / phyllis@corridorcomms.com
Bonnie Quintanilla, 818.681.5777 / bonnie@corridorcomms.com

© ビジネスワイヤ・ジャパン株式会社