火災発生2006年以降で最少 救急出動11年ぶり減

 長崎市消防局は13日、管轄する同市と西彼長与、時津両町の2019年の火災・救急・救助の概況を発表した。火災件数は前年より13件少ない93件となり、現在の管轄になった06年以降で最少だった。救急出動件数は前年より581件少ない2万5539件で、11年ぶりに減少に転じた。
 火災による死者数は前年より4人少ない6人。このうち5人を65歳以上の高齢者が占めた。件数の内訳は「建物火災」58件、枯れ草などが燃えた「その他の火災」26件、「車両火災」8件、「船舶火災」1件。出火原因は「たき火」が16件で最多。「たばこ」13件、「電気器具・配線」12件、「放火(疑い含む)」10件と続いた。
 救急出動件数は、高齢化の進行などで増加傾向が続いていたが減少に転じた。同局は夏期の平均気温が前年より低かったことなどに伴う熱中症搬送者の減少や、交通事故件数の減少などが要因と分析している。
 救助の出動件数は前年より15件少ない207件。救助人員は20人少ない153人だった。

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