自転車道に調査設計費 南島原市予算案 345億超、過去最高

 長崎県南島原市は13日、2020年度一般会計当初予算案を発表。総額345億7200万円(前年比5.19%増)で、2年連続過去最高を更新した。島原鉄道から譲渡された南線跡地(加津佐町-深江町)に整備する「自転車歩行者専用道路」の調査設計費(2億9200万円)を計上。「多目的運動広場」(仮称)の整備事業費(3億3900万円)も盛り込んだ。20日開会の定例市議会に計52議案を提出する。
 専用道路(総延長約32キロ)は、市民の日常生活に役立て、サイクリング客を誘致し、交流人口の拡大を図る。運動広場は旧県立有馬商業高跡地(南有馬町、敷地約3万5千平方メートル)に総合グラウンドやサブグラウンド、屋内交流広場を整備し、スポーツやイベント活動に充てる。
 このほか、地元特産の島原手延べそうめんの振興策として、「そうめん首都圏PR事業」(8900万円)や後継者支援事業(2千万円)など計約1億2千万円を計上した。本年度一般会計補正予算案は17億2600万円を減額。補正後の総額は358億3千万円(前年比9.7%増)。

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