ランとバイクの混合競技「デュアスロン」元日本代表の濱(陸自相浦)が佐世保の7区で初出場した。長距離ランナーらしからぬ筋骨隆々の体を揺らしながら上位を猛追。区間2位の力走で「3強崩し」を狙うチームに大きく貢献した。
高校時代は柔道部だったが、卒業後に入隊した自衛隊の訓練の一環で長距離走や自転車を練習すると、どちらも全国レベルに成長。その2競技で競うデュアスロンで2009年の世界選手権に出場した。その後、17年8月に石川県から現職場へ転勤。うわさを耳にしたチームスタッフから「これは秘密兵器になる」と勧誘され、35歳で県下一周デビューを果たした。
陸自では「精鋭集団」と呼ばれる水陸機動団に所属。海を5キロ泳いだり、急傾斜の山を数百メートル登ったりと過酷な訓練をこなしている。この日は暑さで脱水症状になる選手もいたが「このくらいなら気にならない。2日目も楽しみたい」と涼しげだった。
●関連記事