メルセデスF1チームは2月14日に2020年マシン『W11』のシェイクダウンを行い、イギリス・シルバーストンでバルテリ・ボッタスとルイス・ハミルトンが初めてニューマシンで走行した。
午前にボッタス、その後にハミルトンが『W11』で周回を行った。
「最初の感触はよかった。すべてがうまく機能したよ。それが出発点だ」と、走行を終えたボッタスはコメントしている。
「この時点ではマシンに何も問題はない。今日はシステムチェックをして、すべてがうまく機能するかどうかを確かめ、第一印象をつかむための走行にすぎない」
「いい感触だったよ。たくさんのフィードバックを行い、データをたっぷり集めたから、チームはテストまでの数日に分析を行うことになるだろう」
「今日『W11』をコースデビューさせるため、チームは膨大な作業を行ってきた。そのマシンで走る役目を担うことができて誇りに思う。チーム全員が誇らしいよ」
「いい一日だった。最高のバレンタインデーだと思う。テストを始めるのが楽しみだ」
ハミルトンは、長年F1に携わっているが新車に初めて乗る時は常にわくわくすると語った。
「今走ってきたところだ。長年やってきたことだけど、新車に初めて乗り込む時の興奮は変わらない」
「素晴らしいフィーリングだった。このマシンを作るためにチームが膨大な作業に取り組んできた。そのマシンに乗ることができるのはたったふたりで、僕がそのひとりだ」
「(初走行では)シートポジションや、ステアリングコラムやバランスといったものに注意を払う必要がある。バランスの感触を多少なりともつかみたい。路面が完璧な状態ではないから、楽な走行ではなかったが、すべての作業がスムーズに行った」
「このマシンがどのぐらい優れているのか、どのぐらい向上したのかは、テストで本格的に走るまでは分からない。でも(2019年の最後に走った)アブダビの時から大きく逸脱している感じはないので、いいスタートを切ったといっていいんじゃないかな」