無病息災願って 秦野で小正月行事

 江戸時代から続く小正月の行事「あくまっぱらい」が13日、秦野市菖蒲地区で行われた。獅子頭やひょっとこの面をかぶった小中学生の男子8人が無病息災を願い、周辺の住宅約100軒を回った。

 子どもたちは地元の道祖神を水で洗い清めた後、太鼓を叩きながら家々へ。玄関先や居間で「あくまっぱらい、あくまっぱらい」と大きな声で唱えながら、手作りの札を配り、家の人からお小遣いをもらった。

 今年で4回目の参加となった小学4年生の男児(10)は「いろんな家を訪ねることができるのでとても楽しい。お小遣いは貯金したい」と話していた。

 あくまっぱらいは以前は県西部で広く行われていたが多くは途絶え、現在は同地区のほか市内の横野、堀西の両地区で継承されている。

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